相性心理学講座

 

きょうだい関係と男女の関係

 

はじめに

 

筆者は、CAたちと一緒に乗務したり、彼女たちを部下として持ったり、長らくCAの職場で仕事してきました。女性と仕事の関係を、きょうだいのどの位置で育ってきたかによって、その行動が違う傾向にあることのではないか、観察していました。そして、ヴァルター・トーマン教授の相性心理学にめぐり合いました。心理学は、一種の統計学です。もちろん違う方もいますが、そのような傾向にあるということを知っていてください。
(注) ここで使っている長男、長女は第一子という意味で、戸籍上の長男、長女ではありません。

 


弟がいる長女はロマンチスト

 

女性の中で、一番ロマンチストなのは、弟を持つ長女です。仕事にも恋愛にもロマンを求めて行動します。いわゆる夢見る少女的なところがあります。この女性は、精力的なところがありますので、仕事と家庭をうまく両立します。自分より年下の男性は、弟のように思えてしまい、恋愛の対象にはなかなかなりません。反面、能力ある男性にあこがれるところがあります。

 


思いきったことをする姉妹だけの長女

 

あるアメリカ映画のストーリーです。主人公は、裕福な子女たちが通うミッション系の学校に通っていました。彼女には二人の妹がいます。課外活動のひとつに、社会福祉活動がありました。彼女は、課外活動のリーダーとして、少年院にいる人たちのためにパーティーをすることにしました。相手は、少年院にいるのですから、不良少年たちです。

まったく違う世界の少年たちと、どう接してよいのかも分かりません。不良少年たちも、うさん臭そうにしていました。ところが、そのリーダー格の少年を一目見たとたんに、恋に落ちてしまったのです。深窓の令嬢と不良少年です。回りが賛成するわけがありません。両親は猛烈に反対しました。勘当するとも言われました。それでも、彼女は、自分の愛を信じ、彼と行動をともにすることにしました。彼は、少年院を脱走し、二人で逃避行しました。両親が雇った追手に追いつめられ、ついには捕まって、彼女は連れ戻されてしまいます。

普段は、保守的なところがあるのですが、この映画のように、ときとして、思いもよらない行動をとるのが、妹たちがいる長女です。

 


姉のものは私のもの

 

姉妹が出てくるラブストーリーで、よく題材にされるのが、恋人にたいして慎重に行動をする姉と、それを見ていてイライラする妹を描いたものです。長女は、元来、何事に対しても保守的です。反対に妹系は、姉のようにはなりたくと思って育ってきています。

姉があまりにも、恋人のことでハッキリしない。それを見ていて、姉やその恋人を後押します。それをしているうち、自分が姉の恋人を好きになってしまうことが起こります。よくドラマに出てくる話です。恋人だけにかぎらず、姉のものが欲しくなってしまうのが妹の傾向です。

小説家や脚本家という人達は、その辺の心理をよく知っている人達だと思います。

 


年上は興味ない

 

末っ子系の女性は、人生エンジョイ型ですから、一緒にいて楽しい遊び型の男性とつき合う傾向にあります。しかも、楽しい相手というのは、やはり末っ子系で年齢の近い男性なのです。遊び感覚も違うので、年上の男性にはあまり興味を示しません。また、年上の男性は兄のように見えてしまい、男を感じないようです。

 


不倫はしない、ゆるさない

 

昨今、不倫が話題になっていますが、不倫をしない女性がいます。きょうだい関係からいうと、兄がいる妹系の女性です。この女性は、トーマン教授の研究にもあるとおり、愛する男性のために、子を育み、家を守ることに喜びを感じる人です。したがって、結婚できない男性とのつき合いは、なんの価値もないのです。

この女性と結婚するなら、浮気はご法度です。愛する人に誠実でいようとする分、夫の不誠実な行動は、許すことができません。

 


不倫をする

 

不倫する可能性が高いのが、弟がいる長女と姉妹の妹の方です。すでに見てきたように、弟がいる長女は、バリバリ仕事をしている人や、能力ある男性に、あこがれる傾向があります。ある程度、仕事ができる年齢の男性は、すでに結婚しているケースが多いため、不倫の関係になりやすくなります。

一方、姉妹の妹系の女性は、火遊び的に、既婚の男性との付き合うことがあります。保守的な姉を見て育った関係で、この女性は、いわゆる進歩的で、いろいろなことに興味があります。ドラマチックな人生を送るタイプですので、アバンチュールを楽しむところがあります。

 


下ネタは苦手

 

女性の中にも、下ネタの話題が出ても平気な人と、嫌う人がいます。弟がいる女性は、下ネタに対して、寛容的なところがあります。反対に、男きょうだいがいない女性や、兄がいる女性は、下ネタをあまり好みません。特に、女きょうだいだけの長女は、そういうことに慣れていないとも言えます。この女性は、仕事に対しては、まじめで信頼できますが、仕事以外のところでは、同僚の男性や上司からみると、遊びの部分が少ないような印象を与えます。男性から見て、ちょっと硬くて、つまらないということがあるかもしれません。

 


パンツ姿

 

姉妹だけのの長女は、だらしないことが嫌いです。服装もそうです。いつもビシッとしています。自分がそうですから、だらしない男性は好きではありません。

夫が休みで家にいるときでさえ、そこそこの身なりを求める傾向にあります。湯上りのパンツ一丁の姿など許さないかもしれません。男性側は、気が抜けないので疲れてしまいます。ちょっと、ちょっとばかり目をつぶることが必要です。

 


 

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