はじめに
あと1点足りないために、グレード(資格)が取れないでいる人がいます。グレードをとれないのは、ほとんどの場合、英語PA(Public Address)です。英語PAではIntonation, accent, stress、そしてPronunciation等、いろいろ注意することがあります。その中でも、やはり、基礎となる発音を、しっかり押さえてほしいのです。あと1点足りない人のうち、ほとんどは発音に難点があります。時として、何を言っているのか聞き取れません。この講座では、英語発音のためのチョットしたコツを、皆さんに知ってもらいたいと思います。(航空会社によっては、CAたちの機内アナウンス技量について審査しています)
日本式発音
聖徳太子の時代から、日本人は外国のものを取り入れるのが好きでした。ところが、そのまま使うのではなく、消化し、自分達が使いやすいように作りなおしてしまうところがありました。
英語の発音もそうです。外国の言葉は発音しにくいところがあります。そこで、日本人が発音しやすいようにしてしまいます。英語のスペルもカタカナにしてしまいます。
最近、新聞に、その是正を試みる英語通信講座の案内が出ていました。その講座によると、日本人は発音をローマ字(カタカナ)読みで覚えてしまっているとのことです。たとえば、
正しい発音をするには、カタカナ読みを一度忘れてください。また、日頃から英語スペルに慣れておくことが必要です。機内でも、たとえば、ファーストクラスで、飲物オーダー表に、「トマトジュース」と書くのではなく「Tomato Juice」と記入することからはじめてください。「トマトジュース」と記入している限り、「トメィトジュース」と発音できるようにはなりません。