採用の話

はじめに


はじめに

 

航空会社受験では、学校での勉強をしっかり行ない、英語力を高め、一般教養を広め、そして、自分をしつけるなど、準備することが多々あります。加えて、翌年の就職活動に備え、大学3年(もしくは短大1年)になったら、受験を意識して行動します。

にもかかわらず、その年になり、企業が採用募集をかけたときに、初めて募集要領を目にしている人がいます。これでは、準備が充分行われないままでの受験となってしまいます。

大学3年になったら、その年に行われた募集内容を、関心を持って見つめておくことです。そして、各社がHPに発表した募集要領を印刷して保管しておきます。その内容をしっかり頭に入れておきます。これが募集に関して一番正確な情報となります。それが分かれば、何をしなければならないのかも分かります。そして、無意識のうちに、受験に向って準備をするようになります。大学4年になってから、もしくは採用募集が始まってから受験準備を始めるのでは間に合いません。また、航空マガジンだけを頼りにせず、自分で募集要領などを把握しておくことが大切です。

会社に入って、定年まで働くとすると、皆さんが受け取る生涯賃金は最低2億円になります。したがって、採用にあたって、企業側は、応募者が生涯賃金に見合った人なのか、必死になってあなたのことを知ろうとします。CAになるのですから、女性としての振る舞い、言葉遣い、思いやりなどの人間的な部分と語学は当然できていなければなりません。その上で、採用側は、この応募者は使いものになる人かどうか見ています。そこで、筆記試験で学力を確認したり、最終面接で、面接官は受験者の教養度や行動力などを推し量ろうとします。これらは、一朝一夕では身につきません。普段からの勉強や努力が必要となります。

語学力では、大学生ならば、3年生の夏くらいまでに、TOEIC600点を確保しておきます。そして、3年生の年末くらいまで、さらに点数を伸ばすようにします。

 


応募者は5000人前後

 

CA採用募集をすると、バブル時代は、JALやANAには、だいたい8,000人前後の人達が応募してきました。景気が悪いと、他企業への就職口が少なくなるので、応募者が増えます。時には、10,000人の応募になることもありました。リーマンショック以降は、エントリー・シートの提出は、その年にもよりますが、JALやANAでは、だいたい5000~7000人前後となっています。ANA新卒も同様の数字と考えてよいでしょう。既卒も似たような数字となります。

ある年のJAL新卒の場合

エントリー 約7000名 → エントリーシート提出者 約4500名 → 1次面接 約3000名 → 2次面接 約1500名 → 最終面接 約450名 → 内定者 200名 

2019年の新卒採用では、採用数が600名でしたので、最終面接に残ったのは、採用数の倍の人たちでした。


採用人数

 

景気がよく、増便や路線拡大が行われるときは、採用人数を増やします。それ以外での募集は、結婚退職などで人が足りなくなると、補充程度の採用となります。

90年代後半は、航空会社にとっても厳しい時期でしたので採用を控えていました。むしろ、どの航空会社もスリム化が必要となり、人員を削減してきました。ところが、2000年になると、海外旅行者が急増したため、今度は、人手不足になりました。そこで、採用計画の話が持ち上がってきました。1999年(2000年入社)の新卒採用人数は、JALが240名、ANAが500~600名前後でした。外資系も含め、航空業界全体では、1000名前後のCAが新たに採用されたようです。

ところが、2002年は、航空会社全体の採用人数が、2001年の半分以下に落ち込みました。ニューヨークテロや伝染病SAASの発生で旅客が激減しましたためです。2003年も、採用人数が少ない年となりました。2004年になると、景気回復の追い風もあり、CA募集回数が増えてきました。2004年は、1年間で、各社合わせて延べ37回の募集がありました。JALでは新卒120名、ANAでは新卒250名を採用しました。2005年は、さらに増え、ANAでは既卒募集も行なわれました。全体では44回の募集がありました。(参照) CA募集時期一覧

2007年までは、ほぼ同様の募集回数でした。毎年、1000以上のCAが誕生していました。2008年になると、世界景気にかげりが出てきました。そして、リーマンショックが起きました。2009年は、世界的景気の停滞で、航空会社も採用を控える傾向になりました。2010年には、JALの経営が悪化し、政府支援のもと、企業再建が行なわれました。再建にあたって、7000名在籍していたCAは、希望退職などで5000人弱まで減少しました。JAL再建期間中は、CA採用よりCA削減が優先されました。この間に、東日本大震災が発生し、航空業界全体も打撃を受けました。

2012年になると、JALの再建も落ち着き、旅客も増えてきました。その結果、採用が再開され、JALでは新卒・既卒合わせて600名、ANAでは450名の募集がありました。国内中堅会社、外資航空会社でも採用が行なわれ、JAL/ANAだけでも1000人以上のCAが採用されました。全航空会社を合わせると1500名前後のCAが、あらたに誕生しています。

2014年春には、羽田国際線発着枠の拡大に際し、ANAの国際線が大幅に増えました。それに備え、新卒・既卒合わせて、ANAは、2013年に600名、2014年には760名のCA採用を行ないました。2016年以降も、既卒・新卒併せて1000人以上のCA採用方針を打ち出しています。会社倒産から完全復活したJALも、路線復活や路線拡大をすすめています。それに伴いCAの必要人数も増えてきています。

JAL・ANAの採用数については、年度別JAL・ANA採用数に記載しています。

このように、CAの採用人数は、景気の動向によって左右されます。最近は採用人数が多いからといって気を抜かないでください。順調な景気も、2018年末ごろより雲行きがあやしくなってきています。採用人数が少なくなっても勝ち抜くための準備は怠らないでください。

そして、2020年には、新コロナの世界的流行が発生してしまいました。世界中で、国際線のほぼ90%が運航中止となりました。国内線も50%以上が減便となりました。そこでどの航空会社もCAを含み大量の社員をリストラしました。採用どころではありません。日本の航空会社も2020年、2021年のCA採用を中止しました。感染が終息しても、旅行客の回復にはさらに時間がかかります。さらに2023年以降も、採用があったとしても、補充程度の少ない採用数になり、厳しい競争率になります。

 


航空業界を取り巻く問題

 

2001年09月に、ニューヨークの世界貿易センターに旅客機が突っ込むという、テロ事件が発生しました。その結果、航空旅行者が激減しています。そのため、航空会社によっては、減便したり、路線縮小したりしています。日本の航空会社も大きな影響を受けています。このような状況で、2002年度の採用は、見なおしをせまられました。ANAは採用を中止しました。外資系でも、特に、アメリカ系航空会社は、大幅な人員削減(レイオフ)を余儀なくされましたユナイテッド航空、アメリカン航空、デルタ航空、ノースウェスト航空などの大手が、苦しい経営を強いられました。加えて、2003年冬に、アジアを中心に流行したSARS問題で、航空業界は大きな痛手を負いました。

これらの問題も、2004年になると、影響も少なくなり、旅客も増加してきました。2005年は、日本経済の回復が鮮明になってきて、一般企業の中には最高益をあげる会社も数多くでてきました。2006年も、中国、インド、ロシア、さらにはイラク戦争特需を受けている中近東諸国が経済成長を成し遂げつつありました。世界的に景気がよい状態が続いていましたので、航空会社も、その恩恵を受けてきました。

ところが、2007年に入りリーマンショックが起きました。米国でサブプライム問題が起こり、絶好調だった世界経済に影を落としました。2008年に入ると、サブプライム問題が尾を引いて、加えて、石油高騰による物価高などが重なり、景気が低迷するようになりました。やっと経営状態がよくなりつつあった航空業界でしたが、燃料費の高騰は、経営に大きな負担となってきていました。ところが、秋ごろになると、アメリカで金融不安が起こり、世界同時株安を誘引して、世界経済は成長から停滞に進むようになりました。原油は反落し、円高になり、航空会社にとっては追い風になってもよいのですが、景気不安のため、消費者の財布のヒモが固くなり、航空旅客も減少してしまいました。

2009年になると、サブプライム問題も落ち着いてきました。特に、中国、インド゙、ブラジル、ロシアなどで景気がよくなり、その結果、世界経済もよくなってきました。その象徴が、2010年の上海万博でした。中国の爆発的な経済成長があました。日本も景気がよい状態が続きました。

そして、日本では、景気がよくなりかけていたところに、東日本大震災が襲ってきました。それだけではなく、欧州では、ギリシア危機をはじめ、EU各国が国家財政が逼迫する債務問題が発生しました。中国をはじめ、ヨーロッパに輸出しているアジア諸国は輸出が停滞し、日本でも、アジアでも景気が悪くなりました。2013年になると、世界景気が上向きになってきました。円安やビジットジャパンキャンペーンの効果もあり、訪日外国人が1000万人を越えるようになりました。2015年には、日本を訪れる外国人が2000万人近くまで増えました。JALでも、ANAでも外国人旅客が増えています。2017年には2869万人、2018年には3119万人、2019は3188万人の外国人が日本を訪れました。

ところが、2020年のコロナ感染拡大で、3188万人いた訪日外国人が411万人まで落ち込んでしまいました。出国した日本人も2008万人(2019年)だったのが317万人でした。JALもANAも、国際線では800~900万人運んでいたのが、各社ともたった30~40万人しか運べませんでした。

 


航空会社の設立・再編

 

国内航空会社は、大きく分けて、JALグループ、ANAブループ、独立系があります。JALグループでは、JAL、JTA(日本トランオーシャン航空)、ジェイエア―など6社があります。ANAグループでは、ANA、AJX(エアージャパン)、AKX(ANAウィング)の3社があります。独立系では、SKY(スカイマーク)、ADO(北海道国際航空)、SNJ(スカイネットアジア航空)、SFJ(スターフライヤー)、FDA(フジドリームエアライン)があります。どのような航空会社があるのかについては、「客室乗務員募集要領一覧」を参照してください。

日本では、国内旅客の減少や外資航空会社の参入、LCC時代への突入などがあり、JAL、ANAグループとも子会社の再編を行なってきました。JALウェイズと日本アジア航空、JALエクスプレスは、JALに統合されました。エアーニッポンはANAに統合され、エアーニッポンの子会社エアーニッポンネットワークやエアーネクスト、エアーセントラルは統合されANAウィングとなりました。

2012年は、新規LCCであるジェットスタージャパン、バニラエアー(その後ピーチと統合)、ピーチアビエーションが運航を開始し、LCC(格安航空会社)幕開けの年になりました。2015年には、春秋航空日本(2021年ジェットスタージャパンが吸収合併)が運航を開始し、2017年にはエアアジアジャパン(2020年倒産)も運航を開始しました。さらに外資系LCCも、日本路線に続々参入してきています。JALは長距離国際線用のLCC「ZIPAIR Tokyo」(2020年就航)を設立しました。


新卒採用と既卒採用

 

毎年、夏ぐらいになると、次年度の人員計画を作り始めます。旅客の需要予想を立て、路線・便数計画を練り、そこから乗務員の必要数を割り出します。人員が足りなければ、採用計画を立てます。反面、人員過剰だと予測すれば、早期退職制度や一時休職制度などの減員計画を練ります。

日本の大手航空会社のCA募集は、新卒中心となっています。そして、年度途中で、予測以上に人員が必要になると、既卒募集をします。既卒募集は、急に決まることがあり、採用してすぐに訓練などということもあります。中堅航空会社では、募集時期の関係で、新卒・既卒にかかわらず応募ができる形をとっています。

人員計画で、CAの必要人数が多くなった場合も、既卒募集を行うことがあります。訓練センターが一度にできる訓練には限りがあります。600人も700人も新卒を採用しても、4月からできる訓練は多くても100~150人くらいです(航空会社によって違う)。このような場合も、新卒を一定割合採用し、新卒訓練が終了するころを見計らって、さらに必要な人数を、既卒募集の形で採用をすることがあります。反対に、新卒を多く採用した場合は、卒業前から訓練を始めることもあります。

 


学歴について

 

日本の大手航空会社では、CAの学歴は、大卒8割~9割、残りが短大・専門卒の構成となっています。企業が成熟し、成長が鈍化したりすると、採用人数が少なくなることがあります。また、景気が悪くなると、航空会社間で競争が激しくなります。どの企業も、運賃を下げるために、少数精鋭にせざるを得ません。厳しい時代にやり抜ける人が必要となってきます。

また、女性の社会進出とともに、女性も、永く勤める傾向にあります。経験を積めば、上位職の仕事もしてもらわなければなりません。人の上に立つだけの基礎能力がある人が必要になってきています。

外資系航空会社の場合も、本国人と仕事をしたり、外国に住んだりします。語学力、異文化への適応、コミュケーション力などが求められることから、募集要項では、高卒や専門卒以上で応募可となっていますが、内定をとる方は、やはり大卒が多い状況となっています。

 


四大か短大か

 

塾長がいた航空会社での1990~1994までの採用では、4大卒と短大卒の割合は6:4でした。ところが、2001~2008年までの採用では、4大卒の割合がかなり増加しており、大学8割、短大・専門あわせて2割という状況です。その後も、大卒の割合が増えています。2012年JAL既卒採用では、内定者の9割が大卒でした。大学によっては、短期大学部を廃止にするところが増えています。短大生の数も減っているのも理由の一つとなっています。

 


コネは必要か

 

よく聞かれる質問に、「応募に際してコネが必要か」があります。航空会社のみならず、銀行も、商社も、電器会社も、どの企業の採用にも、コネは存在します。企業は商売をしていますので、外部の取引先から紹介もあります。社内的にも、その会社の社員が推薦してきたりもします。政治家からの紹介も入ってきます。そういう政治家には口利き料が裏ポケットに入ってきます。

しかし、どの企業も、自社の社員にふさわしい方であれば採用することもあります。反対に、その会社の戦力にならない人は、「筆記試験結果が悪かった」など、推薦した人が、「それならしょうがない」と思わせるような事情を説明して断ります。

CAの場合も、社内外から、「この応募者はよいのでよかったら採用してください」との紹介が来ます。その数は、採用数の2倍にも、3倍にもなることがあります。しかし、どのようなコネがあっても、CAにふさわしくない人は採用しません。ふさわしい人というのは、接客適性、語学力、知識・教養、健康を兼ね備えている方です。たとえば、国際線を持っている航空会社では、どんなに強力なコネを持っていても、英語ができない人を採用する訳にはいかないのです。

コネを持っている人も、最終的には、自分の実力で内定をとっています。上記4点で他の人に負けないようにしておけば、コネを持っていようがいまいが、あまり心配する必要はありません。当塾会員は、皆さん、実力で内定を勝ち取っていますし、皆さんにもそうしていただきたいと思っています。

コネを持ってきても大半の人は採用されません。そこで、採用担当者は、CA志望者を紹介してきた社内外の人たちに、「断り」の電話を入れなければなりません。これが一番苦労する仕事なのです。

 


面接官

 

面接は、1~3名の面接官によって行われます。その中に、もし女性の面接官がいたら、その女性はCA出身者であり、教官やCA管理の仕事をしている人です。面接官は、チームを組んでいます。一人は客室乗務員出身者です。乗務員としての観点から、この人は自分たちの職場風土に合っているどうか観察します。別の面接官は、乗務員以外の人です。この人達は、お客様の立場に立って観察します。2次、3次と面接が進むにつれて、面接する側の役職が高くなっていきます。最後は、CAとして適正があるかのみならず、企業人としても期待できるか、部門責任者の立場の人たちによる最終確認の面接となります。

 


面接官の年齢

 

採用試験が進むにつれて、面接官の年齢が上がっていきます。1次面接では、30代、2次では40代、最終では50代というのが典型的なものです。20代前半の受験者から見れば、学生時代には、あまり話す機会のない人たちばかりです。そのため、どのように話したらよいか、緊張してしまうものです。しかし、あまり心配しないでください。30代の面接官は、現場に戻れば、まだ上司にしごかれている世代です。40才代の人たちは、自分はまだ若いと思っているおじさんやおばさんたちです。50才代は、受験者と同じ年頃の娘を抱えている世代です。会社で偉そうな顔をしていても、自分の娘から、ダメ親父と言われているかもしれません。面接官の本当の姿を見たら、皆さんは、きっと吹き出してしまいます。

 


自己紹介

 

応募者の中には、面接官が、「自己紹介をしてください」と言っているにもかかわらず、自己PRをしている方がいます。面接官から自己紹介をするように言われましたら、素直に、自己紹介をするとよいでしょう。面接室に入った途端、あがってしまい、頭がまっ白になっていると、面接官が聞いていることと違うことを話してしまいます。

自己紹介は、自分をIdentifyするために行います。たとえば、面接官に、「私は鈴木と申します」と言ったとします。面接官にとってみれば、それは名前が分かっただけです。「何をしている鈴木さんなのか、どこから来た鈴木さんなのか、何も分かりません。そこで、「私はこういう鈴木です」と説明する、つまりIdentifyするのが自己紹介です。

採用面接では、出身大学名を使うことが多いです。○○大学の山田ではありません。私は××大の山田ですよ」というようなものと考えればよいです。そして、××大の山田(自分)は、今どこに住んでいて、興味があることは○○で、得意なことはコレコレですという程度で充分です。自己紹介で使える時間は1分くらいですので、あれこれ言う時間はありません。

したがって、自己紹介はさらっとしていてよいのです。

「大学」「専攻」「出身」「現住所」「興味」「趣味」「特技」  

など、「自分はこのような人間です」と知ってもらうために行なってください。面接官は、実際のところ、応募者が自己紹介している内容を一つ一つ吟味しているわけではありません。その話し方や話しているときの雰囲気を見ていることの方が多いです。

グループディスカッションでも同じです。最初に、自己紹介を行なうよう指示があります。これからディスカッションする相手と、ディスカッションをスムーズにさせるために、お互い知り合います。相手がどのような人かどうか分からないと、話を進めにくいものです。

パーティなどで、誰かに紹介されて、自己紹介をするときは、どうしていますか。紹介された相手と話をスムーズにするために、自分についてのネタを与えていませんか。たとえば、出身地を紹介すれば、場合によっては、相手は、「そこでしたら、1度行ったことがあります」とか、「東京からは何時間かかるのですか」とか、話がはずんでいきます。

面接で、自己紹介するときは、面接官に、あなたへの質問のネタを渡してあげるくらいの気持ちで行うとよいです。面接官は、あなたが提供したネタに喰いついてくることがあります。あなたが与えたネタすから、答えはむずかしくありません。あなたが知っていることを話せばよいのです。

自己紹介の中には、自己PRと重なる部分もあります。たとえば、「水泳で全国大会に出場したことがあります」は、自己紹介でも、自己PRでも使えます。また、自己紹介のときに使うと、さりげなく自己PRができます。

 


自己PR①

 

“PR”は、「Public Relation」(広報・宣伝の意味)の略ですね。自己PRは、自分には、このような能力があります。社会に出て活躍するためにこのような勉強をしてきました。だから、私を採用すると役にたちますよ、と訴えるものです。

それは、直接CAの仕事に関わるものでなくてもよいです。基本になるのは、学業と学内活動です。また、個人的に関心があって勉強したことなどもよいです。このような部活をしていたので体力は鍛えてあるとか、ボランティアで留学生たちの支援をしていたので、異文化の人たちに接することに慣れているというようなことでもよいです。自己PRは、自分が過去に身につけてきた能力や経験を、面接官に知ってもらう目的で行います。

自分は「がんばり屋」だとか、「努力家です」とアピールする場合は、ESの自己PR欄を記入するときと同じで、その裏づけがないと説得力が出てきません。どのようなときにがんばったのか、どのような努力をしたのか、その結果はどうだったのか、がんばり・努力の質と量を説明するとよいです。

 


自己PR②

 

どの企業でも、人事担当者は、応募者が、職場のこの部分で役に立ちそうだとか、この部署で使えそうだとかを観察しています。

CAの職場も、接客するだけが仕事ではありません。きびしい訓練についていける学力がある人かどうかから始まって、精神力やものの考え方がしっかりしている人 かどうか。自分の人生に太い柱を持っている人か。将来、後輩や仲間をリードでき るかどうか。チームの中で役割分担を担えるかどうか。もっと先のことを言うならば、 部下を持ち、機内で起こるあらゆる問題に対応できるチーフパーサーになれる人かどうかなどです。

自己PRは、社会に出る前や出てから、身につけてきた能力を伝えるものです。能力というのは、ほとんどは、「力」がつく単語に表されます。判断力、企画力、適応力、 観察力、語学力などいろいろあります。そして、これらの力は、知識の吸収や体験によっ て培われてきます。また、これらの力は、職場生活でずっと使える能力となります。

「責任感」や「誰とでも仲良くなれる」のような性格的なものも、能力に入るかもしれませんが、面接官は、これを言われても判断しようがないところがあります。なぜなら、裏づけがとりにくいからです。したがって、どういう勉強をしてきたとか、どのような実績をあげたとかの内容ですと、判断しやすくなります。

たとえば、次のような自己PRをしたい人がいるとします。

*人見知りをせず誰とでも仲良くなれます。
*責任感と積極性があります。
*声が大きいため、スピーカーいらずの保安要員になれます。

これらの内容では、能力があるかどうか判断がつきません。CAに求められるのは、大きく分けて、「適性」「教養」「語学」「健康」です。あなたが使おうとしている自己PR部分をこれらに当てはめてみてください。この4つに当てはまる内容になると説得力が出てきます。

 


身だしなみ

 

女性面接官は、日常は、CAを管理しています。そのため、部下の身だしなみについては、よく観察しています。ヘアースタイルのみならず、化粧、制服の着用、制服着用時の持ち物など、CAとしての身だしなみを期待できるか見ています。現役CAたちにも、違反する人もいますので、日々苦労しています。それだけに、身だしなみについては関心をもっています。

「おしゃれ」は自分をより魅力的に見せるためのものです。どちらかというと、ビジネス(勤務)が終わってからのものです。「身だしなみ」はまわりの人たちに不愉快な思いをさせないためのものです。時と場所にふさわしいものにします。面接のようなビジネスの場に、カジュアルな服装をしていけば、身だしなみとしては失格となります。

 


茶髪はダメ

 

航空会社のお客様は、あらゆる世代の人達です。茶髪を嫌う世代の方も多く搭乗します。したがって、制服のとき、茶髪のように髪を染めることは許されていません。それでも、髪を染めて、客室マネジャーや客室課長から注意を受けるCAがいます。そのマネジャーたちが採用面接官になります。

JALでは、一定範囲内で、髪の染色を認めるようになりました。だからといって、採用面接のとき、茶髪でOKかというと、そうではありません。規定の緩和を行ったものの、採用面接官の中には、茶髪に抵抗を感じている人もいます。ANAでは、CAの茶髪は認められていません。面接時には、髪の染色は控える方が無難だと言えます。面接のときは黒髪にしているのに、応募写真は茶髪のままの人がいます。応募写真にも注意を払ってください。

 


刺青もダメ

 

CA志願者から、ときどき、刺青について質問を受けることがあります。多くの場合は、語学研修などで海外に滞在しているときに彫ってもらったと聞きます。ある方は、腕時計に隠れるように彫っていました。別の方は、お腹あたりに彫っていました。上腕部に刺青を入れている方もいます。「若気のいたり」で、海外にいる開放感から、つい彫ってしまったのでしょう。現地の若者たちの間で流行っているからかもしれません。

もちろん、CA受験では、身体検査時の外見チェックで見つかれば、不採用となります。しかし、それ以上に、自分は、何のために海外で勉強をしているのかを忘れてしまっているところに問題があります。これを「心得違い」と云います。CAをめざしている人がやることではありません。外見チェックで見つからなくても、このような心得違いの方は、面接でも、その心が現れます。面接官も、その辺を、微妙に察知します。

 


ヘアースタイル

 

塾長が勤めていた航空会社では、1975年頃まで、髪はショートにしなければなりませんでした。事故が発生したとき、長い髪は引っかかったり、巻きついたりするので、保安要員としてふさわしくないというのが理由でした。プロペラ機や初期のジェット機の時代、飛行機にたいする信頼度は、まだまだ高くなかったのです。B-747ジャンボジェット機の導入とともに、安全性が飛躍的に高まりました。そこで、社内で検討した結果、制服着用時は、シニヨンにして髪をまとめるという条件で、ロングヘアーでもよいことになりました。ヘアースタイルについては、保安要員以上に、サービス要員として重要になってきます。機内では、食品を扱います。常に、清潔感が要求されます。だらしないヘアースタイル、流行を追いすぎている髪型などでは、清潔感や気品を保つことはできません。実は、ロングヘアー解禁の企画を立てたのが、私(塾長)だったのです。その後、各社もそれに見習ってロングヘアーを解禁するようになりました。

顔が隠れてしまうようなヘアースタイルも嫌われます。横顔がしっかり見えるようなヘアースタイルをすすめます。揺れるヘアースタイルも食品を扱うCAの場合は、髪の毛が落ちたりしますので、好まれません。(除く一部LCC)

 


リクルートルック

 

面接には、大半の人は、濃紺系のジャケットに白いブラウス、いわゆるリクルートルックで臨んでいます。日本人には紺色が似合いますし、無難な感じがします。また、白のブラウスには清楚感があります。企業は、あまり派手な人や地味すぎる人を好みません。また、服装を構わない人も好みません。企業が欲しい人材は、リクルートルックのような服装も着こなせる人です。それもダサいのはダメです。

そこで、面接官は、この応募者は、とってつけたようにリクルートルックを着用しているのか、これがこの応募者の本当の姿なのか観察します。

たとえば、ヘアースタイルです。リクルートルックとヘアースタイルが合っていない人がいます。リクルートルックは仕事用の服です。服装はリクルートルックなのに、渋谷あたりで見かけるような遊び用のヘアースタイルの人がいます。面接官は、この人は普段は違う服装をしているかもしれないと判断します。

メイクについても同じことが言えます。たとえば、眉毛です。自然のままで細いのなら仕方ないですが、眉毛を極端に細くしている人がいます。眉毛を細くするのは、女性心理の面から見ると、女らしさを強調したいときです。このような人は、普段はやや派手な服装をする傾向にあります。リクルートルックとあまり細い眉毛はチグハグに見えます。また、化粧の濃さも注意してください。リクルートルック時の化粧は、清楚感を感じるものがよいです。マニキュアもリクルートルックに合ったもの、もしくは、ナチュラルなものにしておくとよいです。爪の長さは大丈夫ですか。

 


生活リズムは昼型へ

 

CA採用面接を受けるのであれば、採用面接の数ヶ月前から、生活リズムを昼型にしてください。学生時代に、夜遊びなどが多かった人は、夜型人間になっています。夜型人間は、夜型の服装やメイクに慣れてしまっています。夜遊びの時は、どうしても化粧が濃くなります。その化粧に慣れてしまっていると、気がつかないうちに、昼間でも、夜の化粧をしてしまいます。

早寝、早起きを心掛けてください。顔色もよくなりますし、肌も荒れないですみます。あまり夜が遅くなるアルバイトなどは、避けた方がよいでしょう。

 


キーポイントは「親しみやすさ」

 

ミスコンに出場するような美人でも、採用されないこともあります。いくらきれいな人でも、ツンとしているのでは、接客に向いていません。航空会社が求めているのは、親しみやすい人です。ミスコンに出場するような人は、皆から、蝶よ花よと言われ、他人から構われるのは好きですが、他人を構うことはあまり得意でありません。

CAとして求められるのは、人のために行動できるかどうかです。お客様の世話をするのが仕事です。そして、中身のある人です。

 


人に接するのが好き

 

面接で、志望動機を聞かれ、多くの人は「人に接するのが好き」だと答えます。もちろんCAの仕事は接客が中心ですから、明るくて社交的な人は向いていると言えます。ある応募者は、

 「人に接するのが好き」

と答えました。もう一人の応募者は、

 「人を世話するのが好き」

と答えました。もし、この2人のうち、どちらかしか採用できない状況になったら、面接官は、「人を世話する・・・」と答えた方の人を採用するでしょう。あなたは人を世話するのが好きですか。

 


CAスクール

 

ダブルスクールとして、CAスクールに通った方がよいか、という質問もよく受けます。スクールの講師陣は元CAなどですので、CA採用関連の情報は、たくさん持っているかもしれません。

ただし、スクールに通っていたからといって、採用に有利になることはありません。あくまでCAに必要な能力を兼ね備えているかで、採用が決められます。まずは、自分の基礎学力を高めておくことが大切です。大学や短大で基礎学力を高め、幅広い知識を身につけるようにしてください。

スクールに払うお金があったら、その分で本を買ってみてください。どれだけの知識が増えることでしょう。

(追記)

スクールに通う場合、そのスクールから何人が合格したかを見るより、講師のレベルを確認してください。自分と同じ偏差値レベルの大学出身か、もしくはそれ以上か。大卒の講師は、大学生のことが分かります。短大卒の講師は、大学生が4年間どのように大学生活を送ってきたのかよく理解できていないところがあります。次に、ほとんどの講師は、現場で飛んでいただけの方です。採用試験に携わっていたり、CAを部下に持っていたり、教官をしていたりなどのキャリアを、ほとんど持っていないと思っていてください。

(追記)

個人で主宰しているCAスクールも多く見受けます。CA現役時代に、教官をしていた、客室マネジャーをしていた、もしくは大手CAスクールで講師をしていたような人であれば、相応な指導を期待できます。一方で、自分は

何度も挑戦してCAになった。それを売りにしている元CAも見かけます。何度も挑戦したということは、その度に、他の受験者との競争に敗れている人なのです。新卒でCAになった人は、いっぱつで内定をとっています。一方で、CA経験2,3年しかないのにCA受験アドバイスしている人もいます。本人の能力とか個人的事情で、CAを辞めざるを得なかった人もいます。


面接に有利か

 

CAスクールでは、採用面接の受け方などを教えます。面接官から見ると、スクールに通っていた人は、型にはまったように、同じような振舞いや受け答えをしますので、すぐに分かります。この人の振舞いはとってつけたものかどうかも分かります。

航空会社は、しつけがしっかりしている人を好みます。しつけはCAスクールに通ったからといって、すぐに身につくものではありません。普段から自分をしつける習慣をつけておくことが大切です。インスタント食品のように、お金を払えば、お手軽に食事ができるのと訳が違います。お金を払ってスクールに通えば、何とかなると考えているのであれば、その考えを改めて欲しいものです。

 


自分をしつける

 

「育ちがよい」という言葉があります。育ちがよいと言われるには、2つのことをクリアーする必要があります。一つは、内面的なものです。たとえば、性格が悪い人には、この言葉を決して使いません。もう一つは、外面的なものです。その人の振舞いや身だしなみです。また、相手を思いやる心を持っているかどうかです。「育ちがよい」と言われるには、なにも裕福な家庭に生まれる必要はありません。自分をしつけることができれば、だれでも育ちがよい人間になれます。航空会社は「育ちのよい女性」を好みます。そして、育ちのよい人は、いつも微笑んでいいます。なぜなら、気持ちに余裕があるからです。

 


面接で緊張

 

面接は、何人かの応募者と一緒に受けます。面接官のテーブルの前に、椅子が用意されています。航空会社によっては、あるテーマを与え、そこにいる応募者同士でディスカッションをしてもらうスタイルをとることもあります。

面接では、誰でも緊張しますし、あがってしまうこともあります。しかし、あまり緊張しすぎるのはマイナスです。緊張しすぎると、まず、声に表れます。声が上ずったり、一オクターブ高い声になったりします。そして、早口にもなります。

日常生活で、若い人たち(特に女性)は甲高い声をしています。ビジネス社会では、甲高い声は歓迎されません。いつもの声より一オクターブ下げた方が、信頼感があります。緊張したり、あがったりした場合は、声を落すとよいでしょう。そして、落ち着いてゆっくり目に話をします。

 


感情をコントロール

 

CAの主な仕事は接客です。お客様の中には、気難しい人もいます。要求が多い人もいます。なにかあるとすぐに怒り出す人もいます。それらのお客様にもサービスをしなければなりません。お客様の言動に対して、感情がすぐに顔に現れる人は、接客業に向いていません。どのような状況においても、落ち着いて微笑みを絶やさず接客できる人を、航空会社は欲しがっています。

そこで、面接官は、嫌な質問をあえてすることがあります。そして、応募者の反応を観察します。

面接中に、感極まって涙する人がいます。やはり感情が出てしまっています。このようなときに、面接官からの評価が下がってしまうことがあります。最後まで、あかるく、さわやかでいることが大切です。

 


微笑み(和顔)の大切さ

当塾では、微笑みの大切さを訴えています。微笑みは、気持ちに余裕がないと出てきません。いつも微笑みを絶やさない人は、周りの人たちに安心感を与えます。面接の間も、微笑みを保持してください。笑顔ではありません。これは別名「和顔」といいます。「和顔」とは、穏やかな表情を指します。そして穏やかな表情で人に接する。面接でこれほど強いものはありません。


素直さ

 

自分が知らないことを聞かれても、あわてる必要はありません。知らなければ、
「その件についてはよく把握できていないところがあります。今度よく勉強しておきます。申し訳ありません」
と答えればよいのです。知らないのに、知ったかぶりして答えると、かえって墓穴を掘ることになります。

だからと言って、面接官が何を聞いても、「分かりません」では、この人はあまり常識がないと判断します。普段から、いろいろなことに関心を持っていてください。

 


自己中心はダメ

 

面接は、何人か一緒に受けます。自分を売り込もうと、他の人を押しのけてしゃべる人がいますが、このような人も歓迎されません。また、他の人が話しているとき、「私には関係ないわ・・・」という態度をとる人もあまり評価されません。なぜなら、他人への気くばりができなくては、接客業には向いていないからです。

 


謙虚な態度

 

あるときの採用面接で、帰国子女の人を面談した時のことです。外国で育った人は、その国の影響を受けています。ときに、アメリカナイズされていたり、自己主張が強かったり、いろいろな人がいます。

彼女は、父親の仕事の関係で、アメリカとペルーで育ちました。ペルーはラテンの国です。アメリカとペルーであれば、いろいろな意味で日本人ばなれしているかもしれないと、応募資料を見ながら、想像していました。彼女は、英語もスペイン語もペラペラです。これからの航空会社は、国際的な人も欲しいと考えていました。ただ懸念は、日本人社会の中でやっていけるかどうかでした。ところが、面談して見ると、日本人以上に日本人らしい女性でした。英語がペラペラですと、一言もアピールするようなことをしませんでした。5人いる応募者に、それぞれ、質問をして行ったのですが、彼女に質問を向けると、
「もし、お役に立つことがあればと思い応募しました」
とひとこと言いました。これで、面接官全員、彼女なら日本社会、しかも女性中心の職場でもやっていけると確信しました。

 


語学力

 

バブル時代は、日本人はお金持ちに見られました。ビジネスで、日本に来る外国人が増えました。彼らの多くは、ビジネスのために日本語を習得していました。日本の旅行者は、外国に行っても日本語だけで済ますこともできました。どこの国に行っても、お土産屋の人は、日本人観光客には、ちょっとした日本語を使っていました。外国の航空会社の日本路線には、日本人CAを乗せて、日本語が通じるようにしていました。外国のホテルには、日本人スタッフをおいたりしていました。したがって、この時代は、日本人の英語力が低下した時期と言えます。学生たちも、卒業旅行だとか、ホームステイなどで海外に行く機会が増えました。ところが、外国語の力が向上したかというと、答えはNOです。

最近、採用担当者が苦労しているのは、英語力のあるCAの確保です。すばらしい女性なのに、英語面接で落ちてしまう人がけっこういます。

昔は、英語力がなくても、CAに向いていれば、国内線要員として、採用することもありました。しかし、日本の大手航空会社も、日本人旅客だけを相手にしていたのでは、やっていけない時代になりました。日本の景気が悪ければ、外国人旅客を増やさなければなりません。2000年代以降はまさにそのような時代になってきています。外国人旅客から、機内で英語が通じないという苦情も来ます。また、日本の航空会社の一部では、イギリス人をはじめ外国人CAも働いています。彼女たちとのコミュニケーション上も英語力が必要です。

これからは、英検でいえば、準1級ぐらい、TOEICでは700点以上を持っているとよいでしょう。国際線乗務員をめざす人は、英語ができて当たり前となります。就職試験近くなって、語学の準備ができていない方は、国内大手航空会社、外資航空会社への受験はあきらめてください。目標は、就職試験の前年(大学3年)の夏までには、最低TOEIC600点を確保しておきます。そして、その年の年末までに650点くらいまであげておくとよいでしょう。理想は700点以上です。

 


英語はどこで学ぶ

 

英語上達には、これだという決定的な方法はありません。それぞれ、自分に与えられた条件の中で、勉強するしかありません。そこで、塾長はどのようにしたかを紹介したいと思います。

塾長が中学生(1960年代前半)の頃、日本はまだ貧しい時代でした。多くの若者は、先進国であるアメリカにあこがれていました。海外を見たいというのが、若者の共通の夢でした。塾長もその一人でした。そんなとき、ある雑誌に、国際線パーサーの仕事が紹介されていました。国際線パーサーなら海外にいける。そのためには英語を勉強しなくては、子供ながらに、そのような思いが涌きあがりました。学習塾にも通っていましたが、英語の成績はあまりよくありませんでした。塾の先生に、これから毎日単語を10個ずつ覚えると宣言したのです。

英語の成績が良くなったのは、高校に入ってからです。親戚に、高校の英語教師をしている人がいたので、英語の勉強方法を教わりました。それから、英語に目覚めたというか、英語は分かるようになりました。その先生が紹介してくれた参考書、研究社「英語ニューハンドブック」も英語学習の座右の銘にしました。この参考書のお陰で、自分で学習できるようになったのです。英語だけは予習を徹底的にして授業に臨みました。そうすると、英語の授業で、教師が言っていることを理解するのが容易で、その場で、覚えてしまうのです。

大学は、立教大学の英文科に入ることができました。英文科に入りましたが、明けても暮れても、英文学の講義ばかりで、英語が話せるようになりませんでした。そこで、英語部(ESS)に入りました。

ESSに入ってよかったのは、英会話のみならず、DiscussionやDebateなどもあり、テーマを決めて、賛成、反対に分かれて、英語で議論をしたことです。英語も、「How To Speak」も必要ですが、何を話すかである「What To Speak」も必要です。

DebateやDiscussionでは、事前に下調べをしなくては、議論に勝てません。その事前学習がWhat To Speakのネタになりました。なにかあれば、まずStudy(下調べ)をする点は、会社に入った後にも、多いに役に立っています。ESSの活動の中には、外国人を訪問したり、大学に招いたりし、直接、外国人と話すチャンスもありました。生の英語を聞く事も大切だからです。

ESSで学んだ英語力を、実践で試すこともしました。当時、JTBには、外国人旅客送迎のアルバイトの仕事がありました。日本に到着した個人旅行の外国人を、空港からホテルに案内したり、ホテルから新幹線に乗せたりという仕事です。時には、添乗していくこともありました。当時は、外国人の送迎には、すべて黒塗りのハイヤーでした。ホテルでそのお客様にMeetし、ハイヤーに乗せ、自分は助手席に座りました。目的地につくまでは、英会話の時間です。こちらが学生で、英語の勉強をしているというと、協力してくれました。毎日、外国人と接することができましたので、少しづつ、生の英語になれてきました。

ESSなど大学のクラブは、仲間と協力し合って、あることを達成したり、後輩をリードしたり、社会に出てからも役立つことをいろいろ学べるところだと思います。

 


基礎英語力を高める

 

現役CAで、英語力に問題がある人は、基礎英語力が足りない人と言えます。基礎力がないので、訓練でも、飛び始めてからも、英語力が伸びません。

採用試験があるからと、思い立ったように英会話スクールに通う人がいます。行かないよりは、マシかもしれませんが、基礎力がない人が通っても、あまり身につきません。英語を上達させたいのであれば、まずは、英語の基礎力をつけてください。英会話も、その元になっているのは英作文なのです。大学や短大に入ることができたということは、それなりの英語力があったからです。しかし、入試が終ったとたんに、すべて忘れてしまっているのです。もう一度、すべてを思い出してください。これだけで、かなりの英語基礎力がつきます。そして、大学での英語授業をしっかり受けます。

英会話は慣れも必要です。TVやラジオの英会話講座を聞いたり、英字新聞を読んだり、自分を英語の環境におきます。基礎ができていると、これらの英語に接しても、なぜこういう構文なのか、どうしてこういう言い方をするのか少しずつ分かるようになります。分かると英語が楽しくなります。それなら、これは何と表現するのかな、と思うようになります。 

 


筆記試験

 

面接では、考え方として、この応募者が欲しいかどうか(CAに向いているかどうか)で評価します。1次面接でも、2次面接でも同じです。そして、向いていると思われる方を、次の面接に呼びます。

採用試験では、接客適性のみならず、語学力や基礎学力が備わっているかも確認します。面接、語学、筆記試験の総合点が上の人が、次に進むことができます。筆記試験の採点では、絶対順位が出ます。点数の高い人は、それだけ総合点が上がります。ないがしろにできないのが筆記試験なのです。

 


時事問題

 

自己PRや志望動機など定型的な質問は別にして、面接試験で、面接官が質問する内容は、決められているわけではありません。そのときの雰囲気や応募者の状況などに合わせて質問しています。前の組の面接で同じことを何度も聞いたから、今度は、別の質問内容にしましょうという場合もあります。

面接官は、普段は、日常業務を行なっています。そして、採用が始まると、面接官として呼び出されます。面接官としての予定が入ると、それから、面接で、何を聞こうかと考え始めます。そして、普段以上に、新聞の政治面、経済面、社会面に目を通します。航空業界に直接関連するニュースだけでなく、「国内政治」「国際政治」「国内外の経済問題」「円高・円安」「石油価格」「国際テロ問題」「原発問題」「景気の状況」などにも目がいきます。航空会社の経営に影響を及ぼす問題だからです。加えて、応募者が、社会問題や政治問題について、どの程度関心を持っているかなども、面接官として、興味があるところです。

社会での出来事については、日常から、関心を持っていることが大切ですが、特に、面接の1ヶ月前くらいから、よく新聞を読むようにします。

 


健康診断

 

ほとんどの航空会社は、採用面接の最終段階で、メディカルチェック(健康診断)を行ないます。どの会社も、応募要領に、「機内業務に支障がないこと」と記載しています。健康関係では、国内大手航空会社は、耳鼻科、整形外科、循環器科項目を、特に細かく診ます。気圧の関係で、中耳炎になりやすい人や、腰痛になりやすい人は、採用を避けるようにしています。また、血中ヘモクロビンが足りない人も同様です。血中ヘモクロビンが足りないと貧血になりやすいからです。

側湾症や背骨が曲がっている人は、再検査となることがあります。自分の写真をみて、頭が傾いている人は、背骨が曲がっている可能性があります。

学校や地域で行われる健康診断で、「問題なし」と言われている人でも、再検査になることがあります。これは日常生活を送る上では、問題ありませんが、航空機内での仕事をする上では、より厳しい検査になると思っていてください。これらの症状は、治療すれば、治ることがあります。時間的余裕をもって、自己の健康について確認しておくことが大切です。

外資系では、健康チェックはあまり厳しくないようです。外資系は、健康問題については、ドラスティックに考えています。健康上、乗務ができなくなれば、仕事を辞めてもらうという考え方です。また、乗務員自身も、これ以上続けるのは、自分の健康によくないと判断して、自ら退職することもあります。

 


早めの治療

 

国内大手航空会社では、最終試験に臨む人のうち、1/3くらいが健康診断で引っかかることがあります。航空会社側からすると、ぜひ採用したかったのだが、やむなく不合格としたというケースも多々あります。早めに治療しておけば、涙を飲むこともなかったことでしょう。

「腰があまり強くない」「貧血気味」「朝が弱い」「尿検査で蛋白が出る」「鼻づまりがひどい」「蓄膿症を持っている」「鼻中隔湾曲」「視力が弱い」「その他の持病がある」「歯列矯正が必要」etcの方は要注意です。

採用試験直前になって、これらの症状のことで相談を受けることがありますが、治療する時間がなく、時間切れで面接に臨むことになります。自分の体調に少しでも不安がある方は、かならず、早めに専門医に確認してもらい、必要に応じて治療を受けます。そして、万全の体調で試験に臨むことが必要です。

 


水泳力

 

外資航空会社の中には、応募条件に水泳力を入れているところがあります。特に、ヨーロッパ系の航空会社は、足をつかないまま25m~50mを泳ぐことを求めています。アジア系でも、タイ航空とフィリピン航空受験では、水泳力が必要となります。中近東ではエティハド航空も募集要領に水泳力が入っています。

北欧で、昔バイキングだった国の人たちは、今でも、平気で1000mくらい泳ぐとのことです。スカンジナビア半島にある航空会社やそこに近い国の航空会社では、当然のことながら水泳力を求めることになります。

 


バランス感覚

 

どの企業の人事担当者も、最終的には、応募者のバランス感覚を求めています。ここでいうバランス感覚とは、身体的なことではなく、応募者の能力バランスです。客室乗務員の場合は、適性、知識、語学などが、バランスよく備わっているかです。「とても感じがよい人」というだけでは1次試験を通ったとしても、2次試験をクリアーできないかもしれません。「英語が得意」や「頭はよい」だけでも同じ結果になることでしょう。

たとえば、「話す」という行為があります。いままでは、どちらかというと、皆さんは、「おしゃべり」をしてきました。「話す」と「おしゃべり」は違います。企業が求めるのは「話すことができる人」であり、「話す内容を持っている人」です。語学研修で海外に行き、英語をしゃべることができるようになりました。しかし、英語で、「話す」ことができるようになりましたか。そして、日本語でも英語でも、丁寧な表現を使えますか。社会に出ると、「言葉づかい」「話す内容」「話し方」の3つがバランスよく必要になります。

 


情報に惑わされない

 

IT時代になり、いろいろな情報が、皆さんのところに集まってきます。そして、それらの情報は、無記名のものがほとんどです。「うわさ程度の情報」「体験に基づいた情報」「当事者からの情報」など千差万別です。また、情報提供者が体験したことでも、その人にとっては、そのやり方が一番合っていたかもしれません。そして、一番欠落していることは、情報提供者のおかれた立場や背景が書かれていないことです。たとえば、下のような投稿記事です。高卒の人なのか、短大・大学卒なのか、どの航空会社をめざしたのか、何も背景が分かりません。そして、自分の反省点として、アドバイスしています。それに対して、たぶん現役だろうと思われる人が、掲示板を読んだ人が惑わされないように、適切なアドバイスをしています。

<最初の投稿者>

皆さんはじめまして、25歳のOLです。高校生の頃からCAをめざしてがんばってきました。「CAになれなかったら私の人生が始まらない!」とまで思っていたのに、この年齢になってしまい今年で受験を終了する事にしました。今、振り返ってみるとそこまで思い詰めていたのに、私は自分の方向性を完全に間違って進んでしまったような気がします。私のように後悔しないように、この掲示板を見ている若い志望者全員が合格しますように、今までの受験経験から言って、学生時代に「これはやっておいた方が良い」と感じた事をお教えします。

・語学留学をするか、英検2級以上&TOEIC600点は必ず取得しておく
・大都市の大学に進学する(クルーをたくさん輩出している学校はそれなりの

 口コミ情報があります)
・部活動をして、基礎体力をつけておく
・赤十字応急救急護法の資格を取得しておく
・ホテルなどの接客業のアルバイトをする

最終面接で落ちてしまう方は、少しでもスクールに行くのも手かもしれません。皆さんが受かって、すてきなCAさんになれますように・・・。心よりお祈りしています。

<別の投稿者>

以下のことはさほど重要なものではないと思います。
語学留学(場合によっては悪い印象を受ける)、都会の学校、赤十字資格、接客のバイトに関しては意識する必要はないと思います。英語力、基礎体力は必要ですけどね。むしろ、

・「CAになるには」ということを意識しすぎないこと
・自分の価値観をCAに合わせ過ぎないこと
・CAという職業を特別視しないこと
・CAではなく、よき社会人になるということを意識すること

CAも、一社会人ですから、社会人として当たり前のことができる人ならば、さほど難しく考える必要はないと思います。何度も挑戦しても合格できない方は、「CAになるには?」ということを考えず、一度、呪縛から解き放たれた方が近道になると思います。

長年乗務をしてきた塾長も、別の投稿者が書いているとおりだと思います。最初の投稿者の投稿内容を読んでみて、この方はCA受験について、なにか勘違いをしているように映りました。これでは、受験は成功しないかもしれないというのが率直な感想です。

 


1次面接官に聞く

 

採用面接官の経験がある、国内系現役(1次面接官経験)の方から、面接官側の見方についてコメントをいただきました。皆さんの参考になれば幸いです。

☆ Y子面接官に聞く ☆

*服装・メイクは、航空会社の社員、客室乗務員として、おかしくないものがよいと思います。茶髪や職場になじまない服装は大変不利です。私は、そのような人について、身だしなみ点は1か2をつけてしまいます(5段階評価)。メイクは薄目が良いです。女性面接官は、同じ乗務員でも、訓練部教官や企画部門にいる人、そして、CAを管理する立場の人です。人に言われなくとも、身だしなみに気をつけている人達ですので厳しいと思います。

*服装もメイクも清潔感がポイントでしょうか。センスも必要ですね。服装があまり目立つと、そちらに目がいってしまい、肝心のお人柄等までたどりつかず損ですね。靴も、飾りのないパンプスが無難だと思います。服よりも、ご自身に目を向けさせることの方が大切だと思います。

*面接官は、時間がないので、とにかく直ぐに評価をしなければなりません。応募者が入室してくると、印象をどんどん記入していきます。終了後も、その印象が大きく変わる事はありません。第一印象が、その人の全てを表現していることを、面接官をしていて学びました。

*白々しさが目につきました。例えば、「他の人が話している時の表情も見られている」という情報によるものなのか、やたらその場では、大げさ過ぎるうなずき、笑顔で、発言者を見ているとか・・・。もちろん、表情は、観察しています。そこでは、面接の場という作り笑顔ではなく、初めて会う人が発言しているのを、好意的に聞いている、という自然な表情に好感を持ちました。身を乗り出して、人の発言を聞く姿勢は、かえって評価を下げてしまいます。これは普段からの姿勢が反映されますね。

*とても気になるのは、「話し方」です。緊張のせいか、まるで、小学生が、作文を大きな声で読んでいる印象の方が、3割はいらっしゃいました。スクールで習ってきました、という感じの人に多いです。もっと、自然に、なぜ話せないのか不思議です。

*声の大きさも、すぐ目の前の我々面接官に、しっかり届く程度で良いのに、隣の部屋まで聞こえる大きさの方は、聞いているこちらが恥ずかしくなります。雅子妃殿下の記者会見のように、「丁寧ではっきり、かつ自然に」が理想だと思います。

*緊張で、膝が震えていたり、声が上ずったりする方がいらっしゃいますが、それを抑えることも、CAになるためには必要な要素だと思います。私の場合は、お人柄が良ければ大目に見ました。

*面接をして感じたことは、CAのイメージに結びつかない人が、2割くらいいらっしゃったことです。

思いついたことを羅列してみました。やはり、普段から気遣いのできるる、明るい人が強いですね!

国内大手 現役

☆ A美面接官に聞く ☆

Q:昔、私も1次面接官の経験があるが、面接での観点も違ってきているようだ。それと、どうも、男性が 見る観点と、女性が見る観点が違うような気がするが・・・。

A:ただ、そのような男女の視点・観点の違いを踏まえてからか、ご存知の通り、面接官は「男女ペア」で行っています。相手の面接官と、「お互いに意見交換をしすぎて、自分の意見と信念を曲げないように・・・」との採用事務局から注意がありました。あくまでも「自分の点数」を出すことで、応募者に対する評価の「偏差値」がきちんと出てくるからだとも言われました。 

Q:ヘアースタイルについだが、ロングヘアーでの面接参加について質問がある。実際に、

ロングヘアーのままで面接に臨んだ応募者で、この人ならという人が2次で敗退することがあったが・・・。

A:私も個人的には、「その人らしさ」や「その人だから似合うスタイル」というのが、はっきり言って「好き」なほうです。別に、CA受験だからって、「アップ」にしなければならないことはないと思いますし、皆がそろいに揃って同じだと、かえって不自然な気がしてしまいます。2次面接官の女性マネジャーは、たぶん、「CAになった時のイメージ」が浮かばなかったのかな?と思います。実際、我々CAはショートヘアーの人は別として、どんな時

でも仕事中は、「きちんとまとめる」のが基本ですよね?デッドヘッド時のヘアスタイルもうるさいですし・・・。女性マネジャークラスは、常にそのようなスアイルのCAしか見ていないので、その応募者が、どんなにつややかな「天使の輪」を持ったロングヘアーで、とってもお似合いだとしても、「ピン」と来なかったのかもしれません。

Q:採用事務局から各面接官に対して、身だしなみについては、どのような観点から見て欲しいとか、なにか話しがあるのですか。

A:特に何もありませんでした。面接官の常識にお任せしますといった程度だったように思います。

Q:今後の参考のために、あなた自身、どのような点を注意して観察していたのか、教えてくれませんか。

A:私自身は、「この人からサービスを受けたいな!」って思った人に高い点をつけていました。反対に、ここでは、この人はちょっとと思った方を挙げてみます。

≪常識を疑う編≫

足を組む人 → 君は大統領夫人なのかしら?

ブランド物(バッグ等)丸だしの人 → 海外行って買い物のことしかアタマにないかも?

≪進路間違い編≫

*あまりにも元気が良すぎて、とにかく自分だけが「ON STAGE」の人
→ AKB48にでも応募した方がよいのでは?

*頭脳明晰なのは判るか、身だしなみに清潔感がない人
→ 研究所にこもって仕事をした方がよいのでは?

*いかにも「暗~い」雰囲気の人
→ この仕事のこと理解してるのかな?

等々・・・がありました。高い志を持った方々がたくさんいらっしゃる一方で、どう考えても、「思い出受験か?」と思えるような方もいました。

基本的には、「清楚で清潔感のある誰にでも好感が持たれるイメージ」につきると思いますが、その上で、「自分らしさ」を出すこと(=ロングヘアー等)は、吉と出るか凶と出るか判断の分かれるところです。2次面接のマネジャークラスは、年齢も40代前半から50代の方です。私たち30代の面接官より保守的なところがあるかもしれません。

あの限られた時間で、次々と評価を下さねばならない状況の中、「パッと一瞬に感じた自分の勘」を信じるしかありません。面接官に求められているのは、応募者1人1人の本来の姿、つまり「素」を見出せるかです。そのためには、私は、応募者が用意してくるだろうと思われる質問は、あえてしないこともあります。

スピーチ(1分間)の中で、とっても流暢に話した内容を、より深く掘り下げて質問すると、何も答えられなくなってしまったり、急に言葉づかいがめちゃくちゃになったりということで、その人の本質に近いものが見えてきたりもしました・・・。

普段から、

「どんな状況でも、心が安定している(見える)人」
「ひかえめで、ある強さを持った(ように見える)人」
「誰にでも好かれる柔らかい表情と、誰とでも上手くコミュニケーションがとれる(ように見える)人」

将来、私たちの会社を背負って立つCAとして、こんなことを考えながら面接官をやらせていただきました。          

国内大手現役

当内容については、あくまで、当現役乗務員の面接官経験にもとづく個人的見解です。面接官によって、違うとらえ方をする場合もあります。2次面接では、さらに深く、応募者の人間性、能力についての確認が行なわれます。また、外資系では、外国での生活に耐えられるかなど点も併せて見ている場合があります。

 


面接でよく出る質問

 

各質問に対して、自分なりの答えを用意しておきます。ただし、どの質問に対しても、なんとなく答えられると思っているだけではダメです。必ず、書き出してみることが大切です。いざ書き出してみると、自分の考えがまとまっていないのが分かります。

面接官は、差別につながるような質問はしないことになっています。親の職業、出身地、人種などです。また、性差別に関わるような質問も避けています。

≪日本語面接≫

この会社を志望する理由は
今朝は新聞を読んできたか
航空会社の受験は初めてか
悩みはどうやって解決するか
自己紹介をお願いします
仕事はあなたにとってなにか
簡単な自己紹介をお願いします
あなたが影響を受けた人は
自分の長所と短所は
卒論のテーマはなんでしたか
好きなTV番組はなんですか
国際人とはどういう人だと思うか
尊敬する人は誰ですか
当社の制服をどう思うか
心のこもったサービスとは
理想の女性は
髪型で一番気をつけているのは
日々の生活で大切にしていることはなに
あなたが影響を受けた人は
学校の校風について
あなたの宝物はなんですか
ひとり旅のお子様にどう接するか
将来の夢は
接客とはどういうものか
最近、興味のあることはなんですか
食事のチョイスがなくなったらどうするか
当社の資本金は
初めての給料を何に使うか
キャリアーウーマンについて
今の仕事は円満に退社できるか
もし不採用だったらどうするか
当社の飛行機に乗ったことがあるか
日本三景とはどこか
当社ならではのサービスを知ってるか
当社のイメージは
日本で一番長い川は
あなたのセールスポイントを一言で

≪英語面接≫ 外資系

Please introduce yourself.
What color do you like and why?
What do you do on your day's off?
Why do you like to be a stewardess?
What kind of service would you offer?
Do you do any sports? What's sports do you enjoy?
What do friends mean to you?
What do you think of women having careers?
Who would you consider to be your idol?
Did you find anything interesting in today's newspaper?
What do you think of the responsibilities of your job?
How would you spend your first paycheck?
Where are you from? Could you tell me about your hometown?
Are you good at English conversation?
How did you like the in-flight service at that time?
What are your thoughts concerning sincerity?
What do you usually talk about with your family?
What would you do to help passengers relax?
How would you treat an elderly passenger sitting in a seat alone?

その他 「その国や国民についてどう思うか」などの質問もよく出ます。

 


海外大学卒業の方へ

 

日本の高校を卒業し、そのままアメリカなど海外の大学に進んだ方は、大学在学中は日本文化から離れて暮らすことになります。その間、日本の大学に進学した方は、日本社会に出る準備を在学中に行なっています。その一つに社会で必要な言葉づかいがあります。

高校卒業後、海外留学をすると、日本語が高校卒業時レベルで留まっています。敬語や謙譲語など丁寧な日本語を覚える機会が少なくなります。英語はうまくなりますが、日本語に遅れが出てしまう方を見かけます。表現力も語彙も高校生のままになっています。それは、メールでのやりとりをしたりすると分かります。

留学中は、勉強で忙しいと思いますが、日本の小説や本を読んだり、インターネットで日本のニュースを読んだりして、日本語を補完しておくことが大切です。大人の言葉を使えるようにしておいてください。

 


インターネット時代の応募

 

CA採用試験への応募でも、プレントリー、エントリー、ESのダウンロード、写真の添付など、インターネットで行なわれることが多くなりました。また、採用側からの応募者への伝達もEメールが利用されています。

*PC、携帯とも、採用側からの連絡を受信できるようにしておく

*迷惑メール機能や受信拒否設定をどうしているか確認しておく

*Word. Excelで書類を作成できるようにしておく

*応募用写真や応募に使えそうなスナップ写真は、日ごろからスキャナーなどを利用して、

 PCに取り込んでおく。また、それらをメール添付で送れる ようにしておく

*写真の容量サイズが大きい場合は、容量サイズを小さくしたものも保存しておく

*大切な時期にパソコントラブルが起きることもあるので、パソコンメーカーのトラブル相談窓口へ

 の相談方法を知っておく(PC購入時、メーカーへ登録をしておく)


*必要な資料はバックアップで保存しておく


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