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▼AOIさん:
英会話だけの観点からすると、学院長が言っているとおりかもしれません。ただし、CAの場合は、機内で英語を使うだけではありません。訓練では、専門用語はすべて英語となります。たとえば、緊急脱出装置の各部首はすべて英語で覚えなければなりません。旅客に脱出指示を出すときに使う英語は、英会話ではありませんん。旅客関係の用語も英語です。あらゆるところで英語が出てきます。それも専門的な英語となります。それらを覚えるには、英語力が必要となります。訓練はどんどん進みますので、英語力がない人はとても苦労します。
機内で使う英語については、すべて接客英語となります。たとえどこかの国の首相が搭乗してきても、失礼にあたらないよう丁寧な英語を使います。それも、訓練で徹底的に叩き込まれます。コーヒーをすすめるときには、"Would you like a cup of coffee,sir?"です。決して"You wanna coffee?"などとは言いません。なにかを注文されて、それが品切れになってしまったときは、"I'm afraid they are all out,sir"であり、ただ単に、品切れであることを言うだけではなく、そこには、"I'm afraid"を加えた表現を使います。
したがって、CAに必要なのは、習った英語を使いこなせるだけの英語力です。それは、自分の意思を英語で相手に伝えることができる程度でよいです。英語をペラペラしゃべることができるに越したことはありません。ペラペラの人は、かならずしも丁寧な英語でないこともあります。いくらペラペラでも、品のない英語を使っている人は採用を避けることもあります。
機内で、CAに求められるのは、英会話ではなく、接客英語です。それと訓練のことを考え合わせると、一定以上の英語力が必要となり、その目安が、大手国内系航空会社ではTOEIC600以上となります。
TOEICを受けていない場合は、ご自分の英語力をTOEICに照らし合わせて、「TOEIC○○点程度」と記入すればよいでしょう。ANAのように、TOEIC形式の英語試験を行なっている航空会社もありますので、TOEIC形式の英語試験対策も必要かと思います。
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