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▼麻真子さん:
方言については、JKさんがおっしゃってくれているように、採用面接ではあまり気にしていないと思います。昔と違って、TVなどが発達した中で育った皆さん方は、仕事の時の言葉とプライベートな時の言葉を使い分けができると考えているからです。実際の職場でも、現役は使い分けています。それはプロとして必要なことです。
東京出発便には、関東圏のお客様が多数搭乗しています。関東圏のお客様は、関西弁でサービスされれば、何か違和感を感じます。同じように、大阪出発便には関西圏のお客様が搭乗します。基本は標準語でのサービスになりますが、そこに、多少の関西弁を交えると、関西のお客様は、乗務員に親しみを感じたり安心感を得ることがあります。面接官が見ているのは、この応募者は、お客様に違和感を感じさせてしまうかどうかという点です。言葉もその一つです。
アメリカに行けば、皆さんは英語を使う努力をします。言葉もその国の文化の一つだからです。そして、その国の言葉を使わなければ、その国の人と交わることができません。異文化とまではいきませんが、一つの国の中でも同じようなことがあります。地方、地方には、それぞれ文化があります。そして、その地方で大切にしている文化の一つが言葉なのです。その地方でよい仕事をするためには、その地方の言葉を尊重する必要があります。転勤になり東京の人間が、大阪でよい仕事をしようと思ったら、東京弁で押し通すのは賢いことではありません。
機内でお会いした芸能人の中で、すばらしい方だと思った1人に、明石やさんまさんがいます。とても腰の低い方で、機内ではずっと本を読んでいました。そのようすから、この方は勉強している人だなと印象を受けました。勉強しているからこそ、機知に富んだやりとりで、人気を保持しているのだと思います。そのさんまさんは、全国放送のときは、ときには、愛嬌で関西弁を入れることもありますが、基本的には標準語を使っていませんか。だからこそ関東でも受け入れられています。ところが、関西滞在のときにTVを見ていると、関西だけで放送される番組のときは、関西弁を中心にしています。吉本興業が、東京進出のとき、一番研究したのも言葉と東京人の感覚だと推測しています。
あなたは、自分の関西弁に誇りを持っていると思います。それはそれとして大切にすべきことです。それと同時に、その地方の文化を受け入れる心の寛大さと努力が必要です。標準語を覚えるのは、英語のアクセント、イントネーション、ストレスなどを覚えるのと同じです。それは、あなた次第なのです。
もし、それがむずかしいようでしたら、同じ航空会社でも、関西基地としての募集もしています。そちらへ応募するのも一つの方法です。職場の中は、関西弁だらけです。
>初投稿させていただきます。
>私は現在大学2回生で、スチュワーデスを希望しています。
>スチュワーデスの採用試験を将来受けるにあたって、とても悩んでいる事があります。それは方言です。私は生まれも育ちも大阪で、どうしても関西弁が抜けません。やはり、面接で関西弁『なまり』はいけない事ですか?いけない事だとしたら、どのようにして標準語を普通に話す事ができますか?
>
>良いアドバイスお待ちしております。
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