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▼WNOGさん:
観光のお客様は、非日常性を追い求めて旅行に出てきています。飛行機にしろ、スチュワーデスにしろ、これらに接することは、すべて非日常的なことなのです。機内食もその一つです。皆さん、楽しみにしています。そして、"Hungry is angry"です。食事時間帯出発便のときは、お客様はお腹が空いていますので、できるだけ急いで準備しますね。
最近は、BSEや鳥インフルエンザ問題がありますので、急遽、メニューと違うアントレが搭載されたりしますので、お客様に事情説明しながらサービスしています。ビジネスクラスには中高年の方が多くいます。この団塊の世代の人たちは、とにかく、ステーキが好きです。和食よりステーキをリクエストしてきます。特に、日本発便に搭載されるステーキは、外国発便に搭載されるものよりおいしいのです。往便でステーキ、帰便で和食を召し上がるパターンが多いようです。
食事そのものに対する苦情はほとんど受けませんが、食事のチョイスで、ときどき問題が起こります。いわゆる食べたい食事がないと、お客様にむくれられます。ビジネスクラスの場合、リクエストされた食事が足りなければ、私どもの場合は、乗務員用のものを転用します。エコノミークラスでは、一、二食分の余分搭載はありますが、和風・洋風あわせた搭載数が旅客数と一緒です。かならずどちらかの食事が足りなくなります。こういうときは、サービスしていて、ちょっと気が重いです。乗務員もストレスを感じます。
航空会社ランキングなどでも、機内食はどこの航空会社がよいかの質問項目があります。機内食がおいしい航空会社とそうでない航空会社があるようですね。これはケータラーさんの問題ではなく、航空会社が、機内食にどれだけ予算を使っているかによるものだと思います。東南アジア系の航空会社は、日本の航空会社に比べ、人件費が少なくてすんでいますので、その分、機内食に予算を使っているのではないかと想像しています。
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