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▼ぷーこさん:
同じような質問が、他HPにもありました。一般的に、航空会社の採用健康診断では、一般内科疾患の有無のほか、視力、聴力はもちろんのこと、腰痛、航空性中耳炎、貧血症になりやすい人かどうかを重点的に診ていると思います。
背骨側湾だからといって、即ダメということではありません。程度の問題です。問題は、腰痛になりやすいかどうかです。その点を確認するために再検査を行ったのだと思います。客室乗務員の仕事は、長時間の立ち仕事ですし、重い食事カートなどを扱いますので、かなり腰に負担がくる仕事です。側湾の他に、腰椎に問題がある人や体型バランスの悪い人も、腰痛になりやすいと言えます。
耳管が細い人で、中耳炎になりやすい人も、この仕事には向いていません。ちょっと風邪を引いても、離着陸時に気圧の変化で、中耳炎になるからです。鼻中隔湾曲の人も中耳炎になりやすい人です。いわゆる鼻の骨が曲がっている人です。
それと、貧血気味の人も向いていません。血中ヘモクロビンが足りない人は、貧血になりやすいのです。飛行機の中は、0.8気圧に与圧され、地上の80%の酸素しか供給されまていません。空気が薄いので、ヘモクロビンが足りない人は貧血になりやすいのです。
いずれも、症状の程度によって判断しているようです。鼻中隔湾曲などは、入社までに手術をすることを条件に採用されることもあります。
健康診断に加えて、体力測定も、採用には欠かせないものです。腹筋テストで回数が少ない人は、腹筋・背筋が弱く、腰痛になりやすいと言えます。踏み台昇降テストの後、脈拍が基準値を超える人は、持久力がないと判断されるかもしれません。
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