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▼まみさん:
以前は、日本の航空会社でも、募集要領に「身長158cm以上」という項目がありました。日本の航空会社が、身長制限について一切言及しなくなったのは、差別問題の関係だと思います。しかしながら、実際に、飛行機の中で作業をするとなると、ある程度の身長が必要です。
B747ジャンボ機の客席の上方には、Storage Binと呼ばれる手荷物を収納するスペースがあります。離着陸時、それが完全に閉まっているかを確認するのは、客室乗務員の仕事です。開いたままになっていれば、客室乗務員が閉めます。また、お客様の荷物収納を手伝うこともあります。このStorage Binには、160cm前後の身長がなければ、届きません。
また、Galleyと呼ばれる厨房には、上から下までGalley Compartmentと呼ばれるサービス物品を収納するスペースがぎっしりあります。機内は狭いので、スペースを有効に使うために、高いところにもサービス用品が積み込まれています。上部の収納スペースの高さは2メートル近くあります。飛行中、この場所へは、サービス用品の出し入れを頻繁に行います。やはり、160cm前後の身長がないと届きません。
ジャンボ機など大型機に乗務する場合は、一定以上の身長がないと仕事になりません。したがって、日系、外資系問わず、大型機材を多数所有している航空会社では、業務に支障ない身長の方を採用してます。
大型機を所有している航空会社の最低身長の目安は158cm〜160cmです。B737やB767など小型機材のみを運航している航空会社では、それよりやや低めの方でも、採用されることがあるかもしれませんが、目安は同じだと推測しています。
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