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>こんにちは^^
>2日前に「フライトアテンダントちっとも優雅じゃない生活」という本を読みました。
>とても面白かったのですが作者自身が呼んでいる「BlackFriday」という金曜日があり毎週新人訓練センターから何人か消えていく・・・というものでした。質問なのですが、新人訓練センターに入った段階ではまだFAにはなっていないということですか?それと何人かずつ消えていくというのは、訓練の最中などにテストなどがあるということですか?教えてください。
この本は、原題(Around the World in a Bad Mood)で、米国航空会社で乗務していたRene Foss嬢が書いたものですね。著書の中で、「米国最大手」と書いてあることや、他の内容から、勤めていたのはユナイテッド航空だと推測しています。
欧米の航空会社では、訓練中に、フライトアテンダントとしての適性に欠けていることが分かると、訓練から外します。それは、テスト結果や実技訓練の評価が悪かったりした場合です。いわゆる訓練についていけない人だからです。訓練科目は、座学訓練と実技訓練に分かれていて、10科目以上あります。それぞれの科目にパスしないといけないのです。欧米の企業は、その点では、とてもドラスティックです。欧米系にかぎらず、アジア系の航空会社でも、本国人のみならず、日本人訓練生でも、訓練途中で日本に返された人が何人もいます。日本人の場合は、英語でのコミュニケーション能力も評価の対象になることがあります。なぜなら、外資の場合、訓練は英語で行われるからです。
訓練中は、[Probation Priod]といってまだ試用期間中の身です。本採用の一歩手前だと思ってください。採用試験に受かると、雇用契約書が渡されます。その中に、「訓練を無事通過すること」という項目があるはずです。訓練とは、訓練所だけではありません。実機でのOJT訓練もあります。実機訓練中もまだ試用期間中です。OJTの結果、問題がなければ、1人前として認定されます。そこで初めて本採用となります。日本の航空会社でも、アメリカ程厳しくはありませんが、やはり訓練成績がよくなければ、フライトに出さないことがあります。
OJT・・・On the Job Training(現場での訓練)
この本の著者が在籍していた航空会社では、1週間ごとに、訓練成績を集計して、訓練続行の可否を決めていたのでしょう。そして、続行不可の訓練生には、週末に通知を出していたようです。
この本では、米国航空会社のFAの仕事ぶりが分かってとてもおもしろいのですが、翻訳者が乗務員とは違う世界の人のようで、専門用語の翻訳に苦労していたあとが見られました。業界用語などを日本語に訳すとき、原語の単語を書き添えてくれていると、皆さんが読んでも、英語ではこのように表現しているのだということが分かってよかったのですが・・・。この本は、アメリカ航空会社での体験記を書いたものです。あくまでアメリカのやり方だと思ってください。国によっても、航空会社によっても、考え方や方法が違います。
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