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▼加藤さん:
CA受験で必要な資格は語学だけであることは、すでにご存知だと思います。CA募集への応募にあたって、語学以外の資格は、特に要求されていません。資格を取得するためでなく、自分の教養・知識を増やすために勉強するとよいでしょう。
たとえば、ファーストエイドは3日間程度の講習を受ければ終了証をくれます。しかし、機内では、ファーストエイドが必要なケースもありますが、そこまでは必要ないが、看護や世話をしなければならない病気の人も多く発生します。ファーストエイドができなければなりませんが、それだけでは足りないのです。したがって、医学関係全般について、訓練で教えます。ファーストエイドだけでなく、病気全般について関心を持つとよいでしょう。秘書検定も同じです。エントリーシートの資格欄に記入するのが目的ではなく、社会に出るための準備として勉強することはよいことです。
資格については、参考程度に見ていますが、採用に有利になるほどではありません。資格を持っていることより、実際にできているかが大切なことです。
どの企業でも、求めている人材は、企業目的を遂行できるだけの能力を持っている人です。航空会社のCA採用でも同じです。企業間の競争が激しい中で、他社に打ち勝つ人材を欲しがっています。そして、企業は、競争に負けないだけのものを、学生時代にどれだけ得てきているかを見ています。まず、学生としての本業を押えてください。これだけは自分なりに勉強したというものを持つようにしてください。それは、将来の職業に直接関係するものなくてもよいのです。学問を行なうことによって、論理的に考える力がつきますし、知識も増えてきます。常識もつきます。文章をまとめることも上手になります。
それらを備えた上で、サービス適性がある人を、航空会社は欲しがっています。「資格」という言葉にあまり振り回されないでください。資格という肩書きより中身です。
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