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▼淑子さん:
1999年ごろ、ITバブルで景気がずいぶん立ち直ってきていました。そして、2001年になり、ANAは500名〜600名、JALは300名のCAを採用しました。景気回復に向けて人が必要になったからです。ところが、採用が終わった途端に、ニューヨークテロが発生してしまいました。そして、引きつづきSAAS問題と鳥インフルエンザ問題が発生して、航空会社は大きな打撃を受けました。2004年は、それらが落ち着き、景気も上向きになり、最高益を出す一般企業が増えてきました。景気がよい時は、2001年の募集人数程度の人員が毎年必要になってきます。
今回のANA新卒・既卒募集と昨夏の新卒募集人数を合わせると、合計で780名のCAを採用することになります。確かに、これほどの人員を確保してしまうと、次年度の募集について不安を感じるかもしれません。ただ、今回の募集人数をみても、強気の経営計画を立案しているようです。攻めの経営を行なっていくと考えられます。航空会社の経営に影響するような事件や社会問題が発生しないかぎり、来年も採用があると考えてよいでしょう。ANAは経営状態がよくなりましたが、JALは、J/J統合の効果が出るのに時間がかかっていることや、SAAS問題、鳥インフルエンザ問題が尾を引いているため、経営状態はいまだに良くなっていません。2001年ほどの採用人数は期待できないかもしれません。
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