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▼きららさん:
アメリカでは、コローネル大学のホテル学科が有名ですね。ホテル・レストラン業界のトップで活躍している方の多くは、この大学出身者です。航空会社にも何人かいます。また、客室乗務員では、日本の大学のホテル・観光学科で学んだ方もいます。
最近では、留学といってもいろいろありますが、あなたが目指しているのは、正式な卒業証書がもらえる学部留学なのですね。学部留学であれば、ぜひおすすめします。大卒資格を持っていれば、それだけ将来に対する選択肢が広がるからです。卒業後、日本での就職を予定しているならば、なおさらです。
ホテルマネージメントを専攻するとのことですが、これは航空会社のマネージメントにも通じるところがあります。しかしながら、日本では、当学科を卒業したから、スチュワーデスになるのに有利だということは、残念ながらありません。スチュワーデス適正があるかどうかで判断します。スチュワーデスになった後、責任を任されるようになったときは、ホテルマネージメント学を勉強したことがかならず役に立ちます。
Hospitalityについては、その精神は、キリスト教の歴史と深く関わっています。それに近いことばにHospitalがあります。古くは、教会がHospitalの役割を負っていました。そして、弱者をいたわるところがHospitalだったのです。
航空機の旅客は、別の意味で弱者なのです。飛行機に乗る不安を抱え、それに加え、機内では、ジュース一杯飲むにもスチュワーデスに頼まなければなりません。地上では、なにか飲みたければコンビニに行けばよいのですが、それができないのが機内なのです。多くの旅客はじっとがまんをしているのです。旅客の心情を理解し、不自由さを感じさせずに、機内のひとときを過ごしていただくのが、Hospitalityの観点からみたスチュワーデスたちの役割なのです。
サービスとはなにか、Hospitalityとはについては、当塾「現役用講座」にもありますので、読んでみてください。「現役用講座」には、誰でもアクセスできます。
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