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スチュワーデス? せき 04/3/30(火) 15:09
┗ Re:スチュワーデス? スチュワーデス塾 04/4/1(木) 4:39
 ┗ Re:スチュワーデス? せき 04/4/2(金) 16:57

スチュワーデス?
 せき E-MAIL  - 04/3/30(火) 15:09 -

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   今、男女雇用機会均等法などとの関連で、スチュワーデスという言葉は使うのでしょうか?使わないとすれば、何という言葉を使うのでしょう?教えてください。

Re:スチュワーデス?
 スチュワーデス塾 E-MAIL  - 04/4/1(木) 4:39 -

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   ▼せきさん:

旅客機の客室で働いている人たちを、日本語では、「客室乗務員」と呼んでいます。ところが、英語では、いろいろな言葉を使っています。例えば、Steward/Stewardess、Cabin Crew、Cabin Attendant、Flight Attendantなどです。米国系の航空会社はFlight Attendantと呼ぶことが多く、欧州系の航空会社ではCabin Attendant、Flight Attendantといずれかを使っています。社員同士では、Cockpit Crew(運航乗務員)に対して、Cabin Crew(客室乗務員)と呼ぶこともあります。

せきさんがどの名称を使えばよいのか迷っているのは、航空会社へ応募するときのことを想定していると思います。航空会社への応募に際しては、その航空会社が使っている名称を使うようにするとよいです。航空会社は、客室乗務員を募集するにあたって、女性だけを特定する言葉を使えないため、Flight AttendantとかCabin Attendantという名称を使っています。日本の航空会社のほとんどは、「客室乗務員募集」となっています。一方、日常会話の中では、どの名称を使ってもよいのです。そして、一番分かりやすいのが「スチュワーデス」です。当塾では、「スチュワーデス」という言葉を忘れないよう、あえて「スチュワーデス」の言葉を使っています。

次に、客室乗務員の名称について、ある航空会社を例にとり、どのような変遷があるのか書いてみました。

"Cabin""Crew""Steward""Purser"の言葉は船から来ています。戦前から戦後にかけては、海外旅行は船で行きました。そして、船客を世話していたのが、Stewardたちです。Purserは財布を持つ人を意味し、お金を管理しており、客室サービスの責任者でした。その後、航空機の発達があり、多くの人たちは、航空機で旅行をするようになりました。旅客機は、最初は、国内だけを飛んでいました。そして、航空機の航続距離が長くなるにつれて、国際線も運航するようになりました。日本では、J航空が1951年に運航を開始しました。最初は、やはり国内線でした。そして、1954年に、初めて国際線を飛ばしました。今年で国際線就航50周年になります。

飛行機も、旅客を乗せる以上、サービスをする人が必要になり、客室乗務員を搭乗させることになりました。当時は、プロペラ機でしたので、東京ー大阪間も、今の倍以上の時間がかかりました。その間、機内では、簡単な食事サービスをしていました。その要員として、スチュワーデスを乗せることにしたのです。当時、J航空では、スチュワーデスという言葉も使いましたが、正式には、「エアーホステス」と呼んでいました。その後、1966年に、正式な職種名として「スチュワーデス」を採用するようになりました。また、1954年の国際線の運航開始に併せて、ファーストクラスで、豪華な料理サービスを行うために、男性客室乗務員であるスチュワードの採用も始めました。この頃の機内には、スチュワードとスチュワーデスが搭乗していました。その後、国際線の増加とともに、客室責任者として、パーサーが搭乗するようになりました。パーサーはスチュワード経験者から選ばれました。当時は、スチュワーデスはパーサーにはなれませんでした。

1970年代になると、ジャンボジェット機が投入されるようになりました。それまでの飛行機の座席数は130席前後でしたが、それが、ジャンボ機になり、一挙に、350席前後になりました。客室も、ファーストクラスと3つのエコノミークラス客室になりました。パーサーはDC-8など小型機の長として乗務していていて、130名前後の旅客サービスの責任者でした。ジャンボ機になって、350名の旅客サービスの責任者が必要になり、チーフパーサーという職種が新たに出来ました。チーフパーサーは、やはり、パーサー経験者から選ばれました。ジャンボ機では、パーサーはエコノミークラスの責任者として乗務していました。ところがエコノミークラスには、客室が3つありましたので、各客室を担当して、パーサーを補佐するアシスタントパーサーと呼ばれる職種も新たに作られました。

最初は、スチュワーデス以外の職種、つまり、チーフパーサー、パーサー、アシスタントパーサー、スチュワードは、すべて男性客室乗務員でした。その後、女性にも、それらの職種が開放されました。

そして、スチュワーデス、パーサーなどの職種名は、永らく使われてきましたが、時代の要請もあり、別の職種名になりました。従来からあったスチュワーデスの職種名を、J社ではフライトアテンダント、A社ではキャビンアテンダントと呼んでいます。その上の職位は、航空会社によって、パーサーと呼んだり、ファーストと呼んだり、キャビンコーディネーターと呼んでいます。

Re:スチュワーデス?
 せき E-MAIL  - 04/4/2(金) 16:57 -

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   ありがとうございました。わたしは中学校の一教師ですが、進路指導の際、その職業名が話題になり、質問致したわけです。丁寧なご回答、非常に参考になりました。

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