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▼ももんがさん:
1960年代、世界を凌駕していたのは、パンアメリカン航空でした。当時、パンアメリカン航空の客室乗務員は、日本の客室乗務員の2倍の給料をもらっていました。そのパンアメリカン航空は、今はありません。1980年代後半、いわゆるバブル期、今度は、日本の航空会社の客室乗務員が、円高による為替レートの影響もあり、世界で一番給料が高くなってしまいました。世界の航空会社は、日本人旅客と獲得しようと、運賃を下げ、攻め込んできました。日本の航空会社も運賃を下げなければ競争に負けてしまいます。そこで、あらゆる経費を見直しました。パンアメリカンの二の舞にならないよう、人件費も削ることにしたのです。まだ不十分という声もありますが、正社員の人件費も削りました。同時に、契約制度を導入しました。
一定期間だけ働いてもらう有期限雇用契約社員のことを、いわゆる契約社員と呼んでいます。一方、正規雇用契約を結んでいる社員は正社員と呼ばれています。
契約社員と正社員の違いについては、会社によって違いますので、一概には言えません。契約社員制度導入は、航空会社のみならず、一般企業でも、基本的には、人件費の抑制、良質な人材の確保、雇用調整が主な目的です。企業経営も欧米型になりつつあると言えます。
航空会社は、生き残りに必死ですので、契約制度に理解、協力してくれる方を欲しがっていると思います。
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