|
▼そよさん:
実は、塾長も、背骨が少し湾曲しています。採用試験を受けたのは、何十年も前のことですから、当時は、健康診断での検査もきびしくなく、入社することができました。
乗務を始めて何年も経ったある時、首を痛めて、その治療のためカイロプラクティックに通院しました。そのとき、院長に、「あなた、写真を撮られるとき、写真屋さんから、首をまっすぐするように言われるでしょう。それに長く立っていると腰が痛くなりませんか」。確かにそうでした。いつも写真屋さんに注意されていましたし、乗務が終わると、腰が痛くなることが度々ありました。院長によると、それは背骨が曲がっているからだそうです。自分の背骨が曲がっているのを初めて知りました。
飛行機が大型化し、性能もよくなって長時間飛べるようになると、長時間乗務が多くなりました。国内線でも、一日に3便も4便も乗務していました。そこで、腰痛で悩むCAが増えてきました。中には、椎間板がダメになり、手術を受けなければならないCAもいました。ギッグリ腰を起こして、車椅子で運ばれるCAもいました。
そのため、航空会社は、採用試験の健康診断時に、整形外科関連の検査をしっかりするようになりました。脊椎湾曲症とか側湾症の症状がある場合、腰痛になる確率が高いからです。また、肺機能低下とか、内蔵機能にも影響があると言われいます。
湾曲しているとすべてダメということではありません。程度によります。また、その判定基準は、航空会社によって違います。国内では、ANA系に比べ、JAL系航空会社はきびしいと言えます。外資や国内独立系は、JAL、ANAに比べ、さらにきびしくありません。これらの会社は、腰痛で飛べなくなると、すぐに雇用契約を解除します。その後は、ご自身が腰痛を抱えて苦しむことになります。
背骨の側湾や歪曲は、整形外科、カイロプラクティック、整骨院などで治療をすると、正常になることがあります。CA受験に際しては、正常な状態にして臨むとよいです。
|
|