▼あやかさん:
JALやANAで内定を取るのは、8割が大卒、2割弱が短卒、専門卒・海外の短大卒は数パーセントです。大韓航空、シンガポール航空、タイ航空などアジア大手航空会社も同じような状況です。ただし、格安航空会社は別です。
ひとつ知っておいてほしいことがあります。
各航空会社は、CAになるための独自の訓練を行っていますので、航空会社に入るまえにCA授業を受ける必要はありません。むしろ、大学や短大で、身につけてほしいのは、この訓練についていけるだけの教養や、CAとしてやっていける素養です。それと英語です。
たとえば、CA授業があるオーストラリアやアメリカの短大で授業を受けたとします。講師は、オーストラリアやアメリカの航空会社の元CAです。彼女(彼)たちは、自国のやり方を教えます。それは、たとえば、日本の航空会社では通用しない内容となります。日本とそれらの国とでは、サービスの考え方ややり方がまったく違うからです。大韓航空も、シンガポール航空も、タイ航空も独自のサービス方針を持っています。
入社試験では、応募者間の競争に打ち勝たないとCAになれません。大卒の応募者が多い中での競争となります。それと、外資航空会社が日本人CAを採用する目的は、日本人旅客を確保するためです。したがって、日本人旅客にしっかり対応できる人、すなわち英語が話せて、日本人としての教養を身につけている人を好みます。