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 ▼Re.留学  スチュワーデス塾 04/9/23(木) 1:46

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 ■題名 : Re.留学
 ■名前 : スチュワーデス塾
 ■日付 : 04/9/23(木) 1:46
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    ▼みきさん:

大学時代の同窓に、高校時代に、アメリカに留学していた友人が2人います。当時は、まだ、外国にいくのが大変な時代でした。そのような中、彼らは、日本人をほとんど見かけることがない町で、1年間高校に通い、帰国してきました。日本語を一切使わずに過ごしましたので、帰国したときには、日本語がすらすら出てきませんでした。反対に、英語は不自由なく、ネイティブの人たちと同じようにしゃべることができるようになっていました。あのように英語がしゃべれたらいいな、とすごくうらやましかったのを覚えています。

当時も、若者たちにとって、外国に行くのが、夢であり希望でした。私自身も外国にあこがれた一人です。外国に行くには、英語を勉強しなくてはと、英語だけは人一倍勉強しました。大学では英文科に進み、ESSに所属し、JTBで外国人旅行客の添乗のアルバイトをしたりして、できるだけ英語に接するようにしていました。

その頃、留学できたのは、裕福な家庭に育った人か、留学試験にパスできるような有能な人だけでした。私は、留学できるほどの身分ではありません。しかし、外国への憧れが日増しに強くなりました。学生時代は、英語だけでなく、サービス業の勉強もしていました。日本に進出してきたばかりのマクドナルドの研究をしたりしていました。客室乗務員になれば、外国に行けるし、サービスの仕事もできると受験しました。

時代が変わっても、若者が外国に憧れるのは一緒です。みきさんも、同じように、自分の世界を広めようとしているのだと思います。すでに、現役ミホさんがアドバイスをしていますが、すこしばかり補足をしたいと思います。

留学には、大学生、社会人など、世代や目的によって、いろいろな形があります。ここでは、話を高校生の留学に絞ってアドバイスします。留学には、「公的留学」と「私的留学」に分かれます。

公的留学
アメリカには、AFS(American Field Service)のような財団があります。世界の若者をアメリカに招き、勉強する機会を与えています。フルブライト財団なども有名です。選考試験に受かった人は、ホストファミリーの家に住み、アメリカの高校に1年間留学します。留学生に奨学金を提供しています。応募者が多いため、競争倍率が高いかもしれません。

私的留学
自費留学とも言います。自分で希望の学校を決め、ツテを頼ったりして、学校に入学申請を出します。最近では、○○留学センターのように、留学の手配をしてくれる会社もあります。すべての費用は個人負担となります。

一部の高校では、外国の高校と姉妹校制度を採用しているところもあります。そして、お互いに、何人かの生徒を交換留学させているようです。これも費用は個人負担だと思います。

高校生の場合、留学先はその国の高校に入るのがが基本です。留学先の高校生と一緒に、数学を勉強し、生物を学び、クラブ活動を行うことに意義があります。その国の政治や歴史も学びます。そして、いろいろなことについて、その国の言葉で話すことができるようになります。語学学校には、その国の高校生はいません。回りにいるのは、語学を勉強しに来ている外国の人ばかりです。

あなたにチャンスがあるのでしたら、ぜひ、その国の社会に入り込んでください。そして、その国のよい部分、悪い部分も見てきてください。これらの体験が、将来、かならず役に立ちます。

語学を勉強するときは、
 “How to Speak”
 “What to Speak”
この2つを身につけてきてください。How to Speakだけを学びたいのでしたら、国内の駅前留学でも充分です。

80年代は、日本の景気がよく、アメリカでも、日本に見習えという風潮がありました。一部の小学校では、算数や生物の授業を、日本語で教えていました。算数や生物は万国共通のところがあります。子供は、最初は、チンプンカンプンですが、いつのまにか、数字や名前を日本語で覚えてしまいます。これは、“マージャー法”といい、日本語だけを目的に授業をするより効果がある教え方です。子供たちは、言葉だけでなく、日本語で算数を話せるようになります。

学者になる人は別ですが、語学を目的として勉強するのではなく、あなたが将来、いろいろな夢をかなえるための手段として勉強してください。語学を目的に勉強すると、何のために勉強しているのか分からなくなり、行き詰ってしまいます。How to Speakだけでなく、What to Speakつまり話す内容も勉強しておかないと、How to Speakが生きてきません。

留学については、ちょっと大き目の本屋さんに行けば、さまざまな本が出版されています。塾長も、皆さんの質問にそなえて、この春、日系キャリアマガジン特別号「私は、外国語で差をつける」を購入しました。また、インターネットでも、“留学”とか“AFS”で検索すると出てきます。留学するための具体的な方法については、いろいろ調べてみてください。                                  


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