上位職になるための講座

 

X理論とY理論

 

性善説で指導する ⇔ 性悪説で指導する
得点法で指導する ⇔ 減点法で指導する

北風と太陽の童話を聞いたことがあると思います。北風は、旅人のマントを強い風で、無理やり脱がそうとします。太陽は、旅人を内から温めて、同じようにマントを脱がせようとします。

太陽のように、内側から温めてマントを脱がす方法、つまり、自然とやる気を起こさせるようなリーダーシップをY理論と呼びます。

一方、X理論は、北風のように力や権威をもって、部下に仕事をさせる方法です。時に、アメとムチをうまく使い分けます。レベルの低い労働者が多い時代に、有効な方法でした。社会が高度化し、働く人達の意識が高い時代には、Y理論でのリーダーシップが必要になります。

 


仕事を任す

 

仕事を任せてくれる先輩・上司と、そうでない人がいます。自分が指示したとおりにやらないと、気がすまない先輩や上司と一緒に、仕事したことがあると思います。そのような人と仕事をすると、仕事が終っても、充実感を感じません。残るのは疲れだけです。

ある仕事を達成するには、いろいろなアプローチの仕方があります。部下のやり方でも、自分(上司)が目標とする結果になると判断できたら、部下のやり方で仕事をすすめさせます。

 


フレッシュマン(若い人たち)

 

「最近の娘は、本当に生意気なんだから!」

と思っていませんか。

Freshという言葉には、2つ意味があります。「新鮮」という意味の他に、辞書には、「生もの」「生意気」という意味も出てきます。"You fresh !"と言ったら、「お前、生意気だぞ!」という意味です。

若い人は生意気なものと心得ておいてください。組織の中では、やはり「生意気さ」も必要です。新鮮なアイデアも"Fresh"の中から出てきます。

上の立場に立った時、若い人たちの、そのような部分をうまく受けとめてあげられると、彼女(彼ら)たちは、イキイキと仕事をしてくれます。

 


みほこさん

 

あるTV番組で「みほこさん」の紹介をしていました。「みほこさん」とは、

」とめる … (認める)
」める … (褒める)
」うていする … (肯定する)
さん」せいする … (賛成する)

それぞれの頭文字をとって「みほこさん」と呼んでいます。ほめられるのが好きな人でも、ほめることをしない人がいます。人の上に立つ人は、人をほめることができなくてはなりません。人は、自分に好意を持ってくれる人に、好意を感じます。好意を持ってくれている上司や先輩には、信頼の念が出てきます。そのような上司や先輩の下では、部下たちは心地よく感じ、仕事ものびのびできます。


              部下を育てる

上司は部下を、先輩は後輩を育てる。それをしない上司は上司の資格がありません。後輩を育てない先輩はただの古手社員です。Crewの世界も同じです。リーダーシップの勉強で必ず出てくる言葉があります。

 

            やってみせ

            言って聞かせて、させてみせ

            ほめてやらねば、人は動かじ

            話し合い、耳を傾け、承認し

            任せてやらねば、人は育たず

            やっている、姿を感謝で見守って

            信頼せねば、人は実らず

                           山本五十六


「怒る」と「叱る」

 

親が子供を、上司が部下を、ガミガミ怒っている姿を見かけます。よく観察してみると、怒られている方は、神妙な顔をして聞いてはいるが、後で、舌を出していませんか。

なぜなら、「怒る」というの行為は、自分の思いどおりにいかなかったり、自分が恥をかいたりした時に出てきます。別の言い方をすると、自分の感情を満足させるための行動です。ですから、聞いている側は、怒りが鎮まるまで、ただ我慢している訳です。心の中では、「なんで、自分が怒られなければならないのか」と考えています。

これに対して、「叱る」は、感情を入れずに、部下や子供のためにさとす行為をいいます。部下の成長を考えて、あえて叱咤したり、苦言を呈したりすることも、上司の役割のひとつです。部下のことを考えている限り、いつかは分かってくれますので、必要なときには、自信をもって叱ってください。

 


             「評価」と「批判」


この2つの言葉も、意味合いはそれぞれ違います。「評価する」というのは、事実にもとづき、客観的に行う行為です。一方、「批判」とは、事実がどうであろうと批判する側に感情が入っていて、相手に対して感情をぶつける行為です。部下を持つ立場に立ったならば、事実にもとづいた評価ができなくてはなりません。

 


責 任

 

一般的に、

 男性は、責任をとるために仕事をする
   女性は、責任をとらないように仕事をする

と言われてきました。

新たなことへの挑戦は、常に、リスクがつきまといます。ときに、失敗することもあります。うまくいかないこともあります。失敗を怖れて、言われたことだけやっていたのでは、いつまでたっても上の人間になれません。

今後、女性が社会で活躍していく中での課題に、新たなことへの挑戦と、責任の自覚があります。責任をとる第一歩は「謝り」です。人に言われないように、責任をとらないように仕事をしている人が、まだまだ見受けられます。挑戦 ⇒ 失敗(成功) ⇒ 反省 ⇒ 挑戦を繰り返しながら成長します。失敗を怖れないでください。前を向いて行動しているかぎり、上司はサポートしてくれます。

 


大人と子供

 

自分の行動に対して、自分で責任をとれるのが大人であり、責任をとれないのが子供です。

企業は大人の集まりです。例えば、税関で虚偽申告をしてトラブルになった場合や、外地滞在中に泊りがけで旅行に行ってしまい、何かの理由で帰れなくなり、次の乗務につけなくなった場合など、責任は自分でとる他ありません。辞表を提出するぐらいのいさぎよさがないのでしたら、ぜったいにやらないことです。

NRTにShow Upしなければならないところを、勘違いしてHNDにShow Upしてしまった。自腹でタクシーを使ってでも、NRTにすっ飛んでいくのがプロのCAです。

 


 

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